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物価高でも割安、北欧「弾丸フェリー旅」楽しみ方 オスロとコペンハーゲンを結ぶ0泊3日の旅

東洋経済オンライン / 2025年1月11日 6時30分

筆者は往復1万8588円(実際のカード支払い額)、4人部屋のインサイドキャビン(窓のない内側の部屋)を利用したが、実際は4人部屋を1人で利用できたので、北欧ということを考慮すると格安に感じた。

クルーズ船気分、乗船するだけでも価値がある

北欧の夏は短く、旅行者はその短い夏に集中する。フェリーはかなり大きく、物流関連のトラックなど1年中安定した需要にも対応できる。しかし、旅客需要は季節によって大きく変動するので、閑散期の需要喚起の意味もあってこのようなプランが行われているのであろう。かといって真冬は極寒なので、日本の春や秋がちょうどいいのではないだろうか。おそらく繁忙期の夏季は4人部屋を1人で占領とはいかないと思う。筆者が利用したのは9月末であったが、日本の晩秋といった気温であった。

現地では5時間しか滞在できないのであわただしく感じるが、双方の港は市内中心地から近く、コペンハーゲンでいえば下船した場所から人魚姫や市内中心となるニューハウンは徒歩でアクセスできる。また、船に戻ったとき甲板にあるプールが賑わっていたので、下船せず船内にとどまった乗客も多かったように感じる。つまり、定期フェリーでクルーズ船気分を味わっているのだ。筆者も大きな荷物は部屋に置いたままコペンハーゲンを5時間弱楽しんだ。

ノルウェーといえば海が陸地に深く切り込んだフィヨルドが有名であるが、オスロもフィヨルドの奥に位置するので、陸地が見える区間が長く続き、甲板からの景色を見るだけでもフェリーを利用する価値はあった。陸地に囲まれた部分が長いので、波で船が揺れることも少ない。0泊3日のプランを利用する人は多いようで、現地滞在5時間で市内を一巡りする観光バスも用意されていた。

そして、北欧のフェリーには北欧独特の需要がある。それは船内の免税ショッピングである。北欧の物価高は消費税の高さでもあるし、また、日本人にとっては、北欧は一律に物価が高く感じるが、現地の人に言わせると、デンマークは物価が安いという。船内には広いスペースを使った売店があり、衣料品、日用品はじめ、日本のフェリーではありえないものが陳列されていて、大型スーパーマーケットが船内にあるような感覚である。

しかし、船内の食事は高価であった。売店があり、少ない予算でも利用できそうなイタリアンレストランもあったが、どうせならと思い、もっとも立派なレストランで、北欧の魚介類などが楽しめる食べ放題ビュッフェ(1時間30分)を利用したところ、その料金は日本円で6691円(カード支払い額)であった。なので、復路ではコペンハーゲンのコンビニで購入したものを甲板で景色を見ながら楽しんだ。

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