「キラキラ大学生活」憧れた彼女が2浪で見た現実 コンプレックスを抱えた彼女の大きな変化
東洋経済オンライン / 2025年1月12日 7時30分
「中学3年生のとき、自分より頭のいい子がいたのですが、『あの子は元から頭がいいんだ、天才なんだ』と思ってしまったのです。そこで自分の弱さと向き合えたらよかったのですが、現実逃避癖があったためにできませんでした」
高校受験でもその「現実逃避癖」のために、自分の学力からすると楽に入れる学校に入ろうと考えました。周囲は、当時の彼女の成績から考えれば、浦和第一女子高等学校などの進学校を目指すのだろうと思っていたようですが、「公立高校も受験するとなると、3月までずっと勉強しないといけないのが嫌だった」ため、塾や学校の説明会で特待合格があると教えてもらった偏差値65程度の私立高校に進学を決めました。
「公立の受験から逃げてしまったんです。だから、(高校受験では)全然勉強もしませんでした」
こうして高校受験で「楽をして入った」きな子さんでしたが、彼女には大きなコンプレックスがありました。それは、「恋愛ができない」ことでした。
「当時は人と話すのが苦手でした。運動部のマネージャーを始めたのですが、周囲の子が男子部員と仲良くなる中で、異性と何も話すことができなくて、仲良くなれない自分が嫌いでした。好きな子ができてもどうにもならず、仲のいい友達でも彼氏の話を聞くとドス黒い感情が渦巻いて、嫉妬してしまう日々でした。満たされない生活が続いて、青春コンプレックスを引きずってしまいました」
自分の理想とはかけ離れた高校生活
高校1年生の8月に部活をやめたきな子さんの高校生活は、何もしない、できない日々だったようです。自分の中での理想とはかけ離れた生活に、劣等感は強くなる一方でした。
自ら「黒歴史でした」と語る、きな子さんの高校生活。将来についても方針がなかなか定まらなかったものの、高校2年生の秋には早稲田大学を目指すことに決めました。
「殺処分される動物がいるのを少しでも助けたいと考えて、獣医を目指して理系に進もうと思っていたのですが、高校2年生のときに数学と化学ができずに挫折し、文理選択で文系を選びました。
クラスでの順位は小・中と変わらず3位以内でしたし、模試の学内順位で500人いるなかで1位をとったこともあったので成績はよかったのですが、理系に対する苦手意識があったので、数学や化学を使わない私立のてっぺんを目指そうと思い、早稲田大学を志望校に設定しました」
きな子さんの通っていた高校は10クラスあったマンモス校でしたが、現役で早慶に行く人が1人いるか・いないかの環境だったために、彼女は集団の中でも高い目標を掲げて勉強を頑張ろうと決意しました。
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