「キラキラ大学生活」憧れた彼女が2浪で見た現実 コンプレックスを抱えた彼女の大きな変化
東洋経済オンライン / 2025年1月12日 7時30分
「今まで私は受験らしい受験をせず、楽をしてきましたし、部活なども途中でやめたりしてきて、頑張ることを避けてきました。でも、2浪して早稲田に3学部合格できたことで、何かに挑戦しようと思ったときも、なんでもできるだろうという気持ちになりました。早稲田への憧れというよりは、キラキラしている子を見返したい、自分の存在価値を証明したいというネガティブな気持ちが原動力でしたね」
早稲田に入ってもキラキラにはなれず
しかし、結局、早稲田で大学生活を送っていても「満たされていない自分」にも気づいたきな子さん。環境よりも自分の内面と向き合い、自分を変える必要があると考え直し、現在は人間の内面を知るため、学内・学外問わず、心理学や関連する授業を受けたり、本を読んだり、自身のYouTubeチャンネルも開設しました。
YouTubeでは早稲田に入ってからの自分の葛藤や、浪人を経験したからこそ気づけたこと、精神面で変わったことについて発信しています。
「結局、立教に行ったから、早稲田に行ったから、キラキラできるわけではないと気づきました。早稲田はとても恵まれた環境ですし、憧れていたはずの大学生活を送れているはずなのに、満たされていなくて……。自分にとっての『キラキラ』ってなんだろう?と考えるようになったんです。
キラキラする人生に憧れて、経歴や外見に執着してきた自分の内面と向き合うことで、これからは自分を深く知っていきたいと思っています。私は2浪もさせてもらえて、早稲田に入ることができました。恵まれているという自覚もありますし、運よくいろんな経験をさせてもらうことができました。
自身の葛藤や、悩みを克服する方法などを、無料で発信できるYouTubeを通して伝えていくことで、私と同じような悩みを持つ人が、自分の人生と向き合って、やりたいことを見つけるきっかけになれればいいなと思っています」
「YouTubeで人に喜んでもらえたことで、誰かの役に立つことにやりがいを感じました」と語るきな子さん。浪人や大学生活で悩んだからこそ、たくさん勉強をして、同じように悩む人たちを救いたいと思えるようになったようです。
挫折を経て人の痛みもわかるように
かつて「頭がいい」と勘違いしていたきな子さんは、浪人という挫折を経験したことによって、人の「痛み」にも気づけるようになったのだと思いました。
きな子さんの浪人生活の教訓:自分を変えるためには、環境ではなく、自分が変わらなければならない
濱井 正吾:教育系ライター
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