「キラキラ大学生活」憧れた彼女が2浪で見た現実 コンプレックスを抱えた彼女の大きな変化
東洋経済オンライン / 2025年1月12日 7時30分
高校2年生からは、栄光ゼミナールに入って受験勉強を始めたきな子さん。高校3年生になってからは、学習内容や勉強時間を記録できる総合プラットフォーム「Studyplus」を始めたことが、受験勉強に大いに役立ったようです。
「(Studyplusを始めたことで)周囲の受験生がどれだけ勉強しているかがわかるようになったことが、自分の勉強にも大きな影響を与えたと思います。人目を気にする性格だったので、周りがたくさん勉強しているのを見て焦っていました。
中には4時間睡眠で18時間勉強している子がいたので、私も勉強時間を増やそうと思い、18時間勉強を目指しました。ただ、眠くて起きている時間も集中できていなかったので、私にとってはすごく効率の悪いやり方でした」
「自分は1日7時間の睡眠を取らなければ集中できないと気づいたのは、2浪目に突入してからだった」と、当時の失敗を振り返ったきな子さん。
現役の受験は、模試の偏差値が60程度から変わらず、早稲田の模試の判定はほぼE判定でした。この年は、思うように成績が伸びないまま、早稲田大学の文学部、文化構想学部、教育学部、商学部、社会科学部と5学部を受験するも、全落ちで終わってしまいました。
「自分の弱点に向き合うことが全然できず、勉強時間が多いことに安心していました」
幸い、立教大学の文学部ともう1つの大学に合格していたきな子さんは、立教大学に進学を決めました。
立教大学に進学を決めたきな子さんは、「嬉しかった」と語ります。
「他人の目を気にする人間だったので、日本の中でもかなりいい大学に入ることができてよかったと思いました。最初は浪人する意思はありませんでしたね」
周囲の学生がキラキラしているように見えた
しかし、立教に進学してから、彼女は浪人をしようと決意します。その理由については、「劣等感がおさまらなかったから」と語ってくれました。
「高校生のときから思っていた『充実した生活を送りたい』という願いは、大学でもかないませんでした。周囲の立教生はキラキラしていたのですが、私自身がキラキラした人生とは程遠くて、相変わらず満たされませんでしたし、周囲に劣等感を抱いていたんです。だから、環境を変えたらキラキラできるんじゃないかと思い、『周りに自分を変えてもらおう』という依存的な考えをするようになっていきました」
また、受験生のときに使っていたStudyplusを見て、早稲田を目指して1浪をしている友達が毎日頑張っていたことで、目標に向かって努力している彼らを羨ましく、「輝いている」と思ったきな子さん。
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