1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「キラキラ大学生活」憧れた彼女が2浪で見た現実 コンプレックスを抱えた彼女の大きな変化

東洋経済オンライン / 2025年1月12日 7時30分

父親も浪人して上智に合格したので、今まで浪人や受験勉強する私を尊重してくれていたのですが、唯一反対したのがこのときでした。『2浪までして高学歴を得る必要があるのか』という感じでしたが、『変わりたい!』と根気強く、自分の本音を泣きながら伝えたら、最終的に両親どちらも折れてくれて、2浪を認めてくれました」

5月までにやめたら学費を払わなくてよかったことと、立教大学に戻れると思うと甘えるからという理由で、立教を退学して背水の陣で2浪目に臨んだきな子さん。

朝7時から10時までミスタードーナツで勉強して、10時からは武田塾の自習室に行き、たまにミスタードーナツに戻ったりしながらも日々夜遅くまで勉強しました。

自習室でいきなり泣き出すことも

「自習室でいきなり泣き出したり、何かが切れて部屋に3日こもったりすることもありましたが、なんとか勉強を続けることができました。SNSを見ていても精神衛生上よくないので、スマホは家に置いて外に出るようにしていました。そうしているうちに模試の結果もよくなり、総合偏差値は70を超え、早稲田の教育学部や社会科学部ではA判定も取れるようになりました」

模試の日本史の順位は、全国でも上位を取れるようにもなったきな子さん。それでも今までの失敗の経験を生かし、一度も気を抜かずに受験シーズンまで勉強を重ねました。

この年もこれまでと同様に早稲田大学の文学部、文化構想学部、教育学部、商学部、社会科学部と上智大学の法学部、総合人間科学部を受験します。そしてついに、上智の1学部と、早稲田大学の教育学部、商学部、社会科学部に合格し、2浪で早稲田大学の社会科学部に進学することができました。

「早稲田に受かったときは嬉しかったのですが、前年に落ちたときの絶望感の記憶や、周囲が喜んでくれた記憶のほうが強いですね。(早稲田大学より合格発表が早い)上智に受かったときのほうが、泣くくらい喜んだ記憶があります。立教をやめたので、どこにも受からなかったら行くところがなかったので……(上智に合格したときは)母親と弟も泣いて喜んでくれました。挑戦を応援してくれた家族に感謝したいです」

早稲田大学の社会科学部に入ったきな子さんは、現在4年生。周囲の学生には5浪や10浪の人もいたことで、2浪であることに引け目を感じることはなくなったそうです。

彼女に浪人してよかったことを聞いてみると、「自分で何かを成し遂げたという成功体験ができたこと」、頑張れた理由については、「変わりたい気持ちが強かったから」と答えてくれました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください