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「キラキラ大学生活」憧れた彼女が2浪で見た現実 コンプレックスを抱えた彼女の大きな変化

東洋経済オンライン / 2025年1月12日 7時30分

早稲田大学に入るためにもう一度勉強を始めようと思った彼女は、夏には大学の後期の休学を決めて、立教大学の図書館に通い、参考書や早稲田大学の赤本を使って勉強を開始しました。

無茶な勉強をやめ、1日12時間の勉強をするようにしたきな子さん。その甲斐もあり、前年よりも模試の成績はよくなりました。

こうして、この年も前年と同じく早稲田大学の文学部、文化構想学部、教育学部、商学部、社会科学部に加えて、上智大学法学部と総合人間科学部を受験します。しかし、早稲田で補欠が2つあっただけでそれ以外はすべて不合格。補欠も最後まで繰り上がらず、悔しい全落ちで1浪目を終えました。

立教に受かったから大丈夫だろうと慢心

わずかな差での不合格に、「悔しかった」と当時を振り返るきな子さん。彼女は落ちた理由を振り返って、「ちょっとなめていた」と反省します。

「立教に受かる実力があるから大丈夫だろうと思っていました。でも、結局苦手なことと向き合わなかったから落ちたんだと思います。当時、Studyplusでつながっていた先輩が、慶応の経済学部に通っていたのですが『もし君が2浪しても順当にいけば受からない』と言われたんです。

なんでそんなことを言われるのだろうと思ったのですが、現役でMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)に受からずに、1年勉強して早稲田に受かった人が周囲にたくさんいることに気づいたんです。

私は現役でMARCHに受かったのに、1年勉強して早稲田に受かりませんでした。今まで自分は、頭がいいと思って周囲を見下していた部分があったのですが、そこで初めて、バカだったのは自分だったと現実を突きつけられたんです。自分は特別じゃなくて、凡人だったと気づいて、人生がひっくり返るくらいの衝撃にショックを受けて、泣きました」

ただし、そこで「自分は要領がよくないし、カバーする勉強量も確保できなかった」と気づけたことが、謙虚になって苦手な部分を潰すことにつながったようです。

とはいえ、2浪するかどうかは相当悩んだようで、一度は立教大学に復学したきな子さん。4年で卒業するためには単位をたくさん取らなければならなかったこと、1〜2年生の大事な時期を受験勉強や大学の勉強に使う危機感、そしてキラキラしたキャンパスライフを送れていない焦燥感など、さまざまな悩みを抱える中で、5月にはふたたび早稲田大学の受験を決意します。

「純粋に早稲田に行きたかったのもありますが、それ以上に今の生活から抜け出したいと思っていました。浪人の1年間、努力を継続できなかった自分がすごく嫌で、自分を変えたいと思い、両親に2浪する意思を伝えました。

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