ホンダ新型「N-VAN e:」商用軽EVとしての特異性 徹底的に配送ドライバーを考えた電動化の姿
東洋経済オンライン / 2025年1月16日 13時0分
2018年7月、ホンダは軽商用バンである内燃機関モデルの「N-VAN」を発売した。同社の軽ミニバンである「N-BOX」のプラットフォーム(クルマの土台)をベースに商用車向けに開発し直すことで、足元側に助手席を収納し、さらにリアシートも前倒しすることで、テールゲートからフラットな積載スペースを実現した。
【写真を見る】ホンダの軽商用EV「N-VAN e:」の内外装をチェック。ライバルの三菱自動車「ミニキャブEV」やASF「ASF2.0」もあわせて確認する(25枚)
加えて、助手席側のBピラー(前ヒンジドアと後スライドドアを支える柱)を取り払うことで、大きな開口面積を獲得。車両横位置からも荷物の出し入れをスムースにした。
【写真】ホンダの軽商用EV「N-VAN e:」の内外装をチェック。ライバルの三菱自動車「ミニキャブEV」やASF「ASF2.0」もあわせて確認する(25枚)
電動化を図ったBEVモデル「N-VAN e:」
そのN-VANをベースに電動パワートレーンを完全移植したBEVモデルが「N-VAN e:」(前輪駆動で29.6kWh)だ。BEVではバッテリーによって車内スペースが犠牲になることも多いが、N-VAN e:の場合は電動化に伴って犠牲になる積載スペースはなく、内燃機関モデルのN-VANと同等の積載容量を確保している。床下に搭載する二次バッテリーの容量は29.6kWhと競合する三菱「ミニキャブEV」(前輪駆動で20.0kWh)と比較して約1.5倍も大きい。
軽商用バンのBEV市場には中国も参入している。ベンチャー企業「ASF」が2023年から導入する「ASF2.0」(後輪駆動で30.0kWh)がそれだ。佐川急便をはじめ複数の日本企業での実証テストを行ったあと、現時点ではリース車両として日本の道を走る。
ASF2.0は軽自動車規格にピッタリ収まるスリーサイズで、車両重量1130kg、最大積載量350kgとN-VAN e:やミニキャブEVのガチな競合車だ。一充電当たりの走行距離(AER)は243㎞だが、これはJARI(日本自動車研究所)による測定値であり、WLTC値とは測定方法が若干異なる。
筆者は最新のミニキャブEV、そしてASF2.0に公道で試乗しているが、N-VAN e:は走行性能や乗り味、電費性能という軽商用バンに求められる性能の観点から頭ひとつ抜けた感がある。
そのN-VAN e:だが、乗車定員は1人乗り、前後タンデム2人乗り、4人乗りの3種類。通常販売方式では「e: L4」(2/4人乗り)269万9400円と、「e: FUN」(2/4人乗り)291万9400円の2タイプが選べる。
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