日本人が不安定な社会で「自分の財産」を守る方法 トランプ大統領の再登場で心配される2025年
東洋経済オンライン / 2025年1月19日 8時0分
1月20日にはトランプ米大統領が再登場して、世界的な安全保障や経済、金融、貿易の常識が大きく転換されようとしている。そんな状況の中で、2025年の株式市場や債券市場はどうなるのか。
2024年にスタートした新型NISAでは、数多くの人が海外の株式に投資する投資信託などに投資したが、今年もこのままでいいのか……。あるいは大きなトレンドの転換があるのか……。
さらに、2024年に大きく上昇した金価格やビットコインなどの暗号資産はどうなるのか。日本の投資家がこの1年、どんな投資先を選択すれば、自分の財産を守れるのか……。さまざまな証券会社やメディアの予想をベースに考えてみたい。
アメリカ株はそれほど上昇しない?
さまざまな予測を見てわかるのは、2025年が「難しい年である」ということだ。その最大の理由が「ドナルド・トランプ新大統領」の誕生だ。これまで、世界はアメリカ株の「マグニフィセント7」と呼ばれるIT産業を中心に、NVIDIAなどのAI関連、半導体関連の産業に投資しておけばよかった。「Google」「Apple」「Meta Platforms」「Amazon」「Microsoft」そして「Tesla」「NVIDIA」の7社が、アメリカ株だけではなく世界中の株式市場を牽引してきた、といっていい。
しかし、トランプ大統領がどんな政策を打ち出してくるのかによって、その状況は大きく変わるかもしれない。昨年、マグニフィセント7のパフォーマンスは、S&P500指数の銘柄を約34%上回った。しかし、今年もそれが続くとは限らないのだ。中には、マグニフィセント7の株価上昇率は、S&P500全体の10%未満の乖離(上昇)に落ち着くのではないか、と予想する専門家も多い。株式市場にとってマイナス要因となる「実質金利の上昇」など、2025年の見通しは必ずしよくない。
世界の株式市場の時価総額の約半分を占めるアメリカ株が、上昇するのか、下落するのかによって、世界中の投資家に影響が出るのは間違いないだろう。そのアメリカ株の株価予想を大手メディアや証券会社のレポートを見ると、例えば、大手証券会社「ゴールドマンサックス」のデービット・コスティン氏は、「S&P500」の2025年末を6500(現在値は5842.91、2025年1月14日)と予想して注目を集めた。同氏は同社きっての弱気派といわれている(ブルームバーグ「S&P500種は2025年末までに6500に」、2024年11月19日)。
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