真冬に本領発揮する、「津軽鉄道」の名物車両たち ストーブ列車にラッセル車…、厳寒期の風物詩
東洋経済オンライン / 2025年1月24日 6時30分
今は車庫まで道路が通じてローリーも入れるが、そこで廃車とならなかったのは、東日本大震災が理由と言う。あの時、燃料の確保は生命線となった。そのため以後の備蓄タンクとして活用されることになり、車籍を残すことになった。青森県の備蓄施設に登載されているそうだ。
あとは、これから乗車する現役営業車両のストーブ客車2両と、一般列車用の気動車、津軽21形である。津軽21形は1996年11月に2両、2000年2月に3両が新潟鐵工所(現新潟トランシス)で新製された。太宰治の作品にちなみ「走れメロス号」の愛称が付いており、現場でも「メロス、メロス」と呼ばれている。
1時間前にストーブ点火、発車までにポカポカに
「車掌が来ました。ストーブに点火しますよ」と促されて留置されていた客車に入ったのは11時。発車のちょうど1時間前である。客車はオハ462とオハフ331の2両。内装や座席フレームがニス塗りで年季の入った飴色に包まれているのはオハフ33で、オハ46は淡いベージュの化粧板張りに座席フレームも灰色に塗装されている。
車内には1両の前後2か所に鋳鉄製のダルマストーブが配置され、傍らに石炭バケツ。まずは灯油に浸してあった小枝に着火し、それが燃え上ってきたら、石炭をくべる。
しかし、油に浸潤させていたものの小枝は生木だったか火持ちが芳しくなく、石炭に燃え移らず消えてしまったりして、やや難儀する。1カ所あたり5分弱で2両計4カ所では約20分かかった。車掌は「これから追い上げて、発車までに暖かくします」と、点火した後も消えていないか車内を往復して確認し、石炭の量を増やしてゆくのだった。
鉄道ジャーナル編集部
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