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我が子の成績伸ばす「家庭教師」見極めるポイント 塾やオンライン学習など…合うタイプは様々

東洋経済オンライン / 2025年1月24日 7時20分

ただ、その子は劇的に変わりました。私との相性が抜群だったからです。私も小学生の頃はバスケ部にいましたし、ゲームも大好きなので、趣味が合いました。また、私が地元の田舎の個別指導塾で働いていたときは、同じように中3で部活を引退してから初めて受験勉強に手をつけるような生徒がたくさんいて、そのような子の教え方を熟知していたので、「この先生なら大丈夫」と、信頼もすぐに得られました。

さらに、もともとその子は母子家庭で、経済的に余裕がない中で私に依頼が来たのですが、私自身も高校生のときに父が他界して以来、お金には苦労してきたので、同じつらさを分かち合うことができたのも大きなポイントでした。

このような点が重なり、「お母さんに苦労かけないように、第一志望の公立校に行けるように一緒に頑張ろうな」とがっちりタッグを組むことができ、勉強のやり方と習慣を一から身につけさせて見事合格まで導くことができたのです。

家庭教師は子どもをダイレクトに伸ばせる

金銭的な事情からたった週に1回100分のオンライン指導でしたが、毎週顔を見る度にその子の顔がやる気で引き締まっていき、きちんとこちらが指示したことを実行して学力がどんどんついているのがわかりました。その子の母親からも非常に感謝され、「これはなかなか自分以外の講師では難しい事例だったのでは」と講師冥利に尽きたのを覚えています。

すべての生徒とここまで相性ががっちりかみ合うことはなかなかありませんし、もちろん塾の先生や教育系のYouTuberでも同じように強い影響を与えられることもあります。

ただ、ヘレン・ケラーがサリバン先生と出会って人生が変わったように、子どもとダイレクトに関わって引っ張っていける度合いでいえば、やはり家庭教師が一番ではないかと思います。子どもの性格を考慮したうえで、塾に通わせるのがいいか家庭教師を頼むのがいいか迷っている方は、参考にしてみてください。

青戸 一之:東大卒講師・ドラゴン桜noteマガジン編集長

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