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冷凍ラーメンで「3連覇」鬼才店主の凄すぎる発明 三鷹・すず鬼の「スタ満ソバ」一体何が凄いか

東洋経済オンライン / 2025年1月24日 8時40分

冷凍ラーメン日本一を決めるイベントで、3年連続の総合大賞となった三鷹「すず鬼」。幼い頃から料理人が夢だった店主・鈴木信介さんのクリエイティビティは圧巻だ(筆者撮影)

名店のラーメンを冷凍で買える大人気通販サイト「宅麺.com」。そんな「宅麺」が毎年、「宅麺.com」で最も売れた一杯を決める「お取り寄せラーメン オブ・ザ・イヤー」を発表している。2024年12月に都内で行われた「Takumen Ramen Awards 2024」内で発表された。

【画像11枚】「ご当地×ジャンク」で生み出した「スタ満ソバ」。二郎系の要素も併せ持った至高の一杯だ

全400以上の商品の中から選ばれた日本のラーメン店で今一番売れている「宅麺」は、東京・三鷹にある「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼」の「スタ満ソバ」である。

なんと3年連続の総合大賞受賞、今回殿堂入りで、ぶっちぎりの人気を見せている。

「すず鬼」とはどんなお店なのか、店主の鈴木信介さんを取材した。

将来は「店を一軒持ちたい」

店主の鈴木さんは埼玉県出身。幼い頃から将来は料理人になりたいと思っていた。

【画像11枚】「ご当地×ジャンク」で生み出した「スタ満ソバ」。二郎系の要素も併せ持った至高の一杯だ

家でよくチャーハンを作っていて、家族からおいしいと言ってもらえるのがとても嬉しかった。文集に将来は「店を一軒持ちたい」と書いていたぐらいだった。

中学を出てすぐに料理人になることも考えたが、父からとりあえず高校には行けと言われ、将来食いっぱぐれないようにとパソコン系の資格の取れる学校に通った。

その後、服部栄養専門学校に入る。鈴木さんに先生が「お前は将来どうなりたいんだ」と聞くと、鈴木さんは「ビッグになりたい」と答えた。

そこで先生が紹介してくれたのが中華の名店「トゥーランドット 游仙境」(当時)だった。先生がお店を紹介してくれ、まずは顔を覚えてもらおうと横浜のお店に手伝いに行った。その後、入社することになる。

今、「すず鬼」で一緒に働いている西本店長もこの時代の同期である。

今につながるホールの仕事の経験

実際に働いてみると、理想と現実の違いに驚いた。華々しいコックの世界を想像していたが、毎日怒られてばかりだった。

鈴木さんは負けずに勉強したが、このまま頑張っても自分が総料理長になるには早くても20~30年かかるだろうと悟った。

そこで、せっかちな性格の鈴木さんが考えたのが、食べるのが好きだったラーメン屋になることだった。ラーメン屋であれば人気になったら一気に有名になれる、そう思ったのだ。

お店を辞めたいと料理長に相談すると、「辞めたいと思ってから1年間頑張れ。そうすればまた新たなものが見えてくる」と言われ、もう1年間働くことにした。

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