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日本は後進国?子どもの学力差がつく意外な盲点 なぜ?なに?を伸ばすだけで思考力が身につく

東洋経済オンライン / 2025年1月31日 8時20分

先ほどもお伝えしましたように、日本では、どうしても計算ドリルなどの答えありきの教材が売れるため、理科学習書籍の分野は、新たな企画が生まれにくい状況です。

また、日本の学習マンガでは既存のアニメやマンガの人気キャラクターを採用しがちです。

そうすると、どうしてももとのキャラクターの設定から逸れることはできませんので、話の流れに合わせるためにサイエンスの解説がおろそかになり、苦労することがあります。

一方、『となりのきょうだい 理科でミラクル』はキャラクターが自由に動いたり、話したりできるのが強みです。話の筋書きに無理がなく、先入観がないところが良いです。

設定の型にはめる必要がなく、自由な構成と、子どもたちを純粋に楽しませることのできる広がりと余白がありますね。創造的な発想と子どもたちを楽しませる工夫に満ちている可能性のある教材だと感じます。

例えば、子どもたちの笑いのツボをついた、変顔など。こういった表現には子どもたちが喜んで夢中になりますよね。

このあたりの子どもの気持ちをくすぐる仕掛けがうまいですね。実際に、子どもたちが純粋に面白い!と思える部分が多いのではないでしょうか。

「なぜ?」「なに?」から創造力が生まれる

新しい発明や発見は、「これは本当に正しいのか?」と問い続けることから生まれます。

STEAM教育、そして理科学習マンガをはじめとした学習書籍は、子どもたちの探求心を育み、未来を創造する力を与えてくれるように思います。

『となりのきょうだい 理科でミラクル』は、子どもたちが理科の世界に足を踏み入れるための、最高の入り口となる一冊だといえるでしょう。

(構成 徳本真弓)

川村 康文:東京理科大学理学部第一部物理学科教授

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