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「京大3回不合格」20歳上彼女に振られた彼の変化 浪人を重ねたことで、彼が学んだこととは?

東洋経済オンライン / 2025年2月2日 8時0分

また、ワークショップでは、20歳年上の38歳の彼女ができました。彼女とは、18歳の1年間で別れたり復縁したりを繰り返していたそうです。

将来のことについてはあまり考えていなかったけいちゃんさんですが、周囲が大学受験をする年齢になっていることもあり、夏ごろに高等学校卒業程度認定試験を受けて合格します。

その後、シェアハウスに住んでいた明治大学出身の人に「うちを受けたら?」と言われてなんとなく明治大学政治経済学部に出願しましたが、寝坊して受けられずに現役の受験を終えました。

「受験勉強はまったくしていませんでした。入試方法も、受験勉強の方法も何もわからなかったのですが、何も勉強せずとも受かるという変な自信があったんです。だから、何もわからないまま、自動的に浪人が確定してしまったんです」

高校3年生の年齢で受けた最初の受験がほろ苦い結果で終わった彼は、浪人を決断します。その理由は「今の社会だと、高校を出ていない自分はまずいと思った」ことだと語ってくれました。

「シェアハウスや自分の家族など、周囲に大卒者が多かったですし、なんとなく自分の経歴では仕事に就くのが難しくなるんじゃないかなという危機感がありました。あとは、純粋に父親が北海道大学の卒業生なので、親を超えたいなという思いがありました」

こうして親に浪人したいと告げた彼は、シェアハウスから実家住まいに戻り、浪人の1年を始めます。

予備校には通いたいと思い、体験授業を受け始めましたが、すでに夜型の生活になっていた彼は、授業で遅刻や欠席を重ねます。

そのため、「体験授業すら行けないやつが、1年も通えると思えないから費用は出さない」と親に言われて、アルバイトをしながらの浪人生活を余儀なくされました。

「最初は2年計画でした。1浪目で2浪目に通う予備校のお金を稼ごうと思って、高田馬場のケバブ屋に8時〜17時まで週5回入って、そのあと居酒屋で週3回夜まで働き、1カ月で20万円を貯めました」

20歳上の彼女に振られて、勉強にさらに注力

しかし、彼のこのアルバイト生活は5月末には終焉を迎えます。それは、20歳年上の彼女に振られたことがきっかけでした。

「いつも英単語帳を見ながら彼女の話を聞いていたため、相手が怒ってしまいました。振られてショックで自暴自棄になりかけました。

なんとかしなければならないと思って、中学校のときに通っていた地元の塾に行って勉強をしたいことを告げると、国語と英語を月2万円で教えてもらえることになったんです。

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