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「京大3回不合格」20歳上彼女に振られた彼の変化 浪人を重ねたことで、彼が学んだこととは?

東洋経済オンライン / 2025年2月2日 8時0分

京大の合格発表の次の日に飛行機で沖縄に飛んだものの、所持金が1200円しかなかった彼は、ゲストハウスに泊まったあと、1時間半歩いたり、ヒッチハイクをしたりしながら受験会場までたどりついて試験を受けました。そして試験終了後には往復航空券を片手に、会場から空港までヒッチハイクで向かいました。

こうして合格した琉球大学は、最初は楽しかったものの、5月ごろになると京都大学に行きたい気持ちが再燃し、また浪人を始めます。

この1年のけいちゃんさんは、今まで培った人脈と、琉球大学での出会いをうまく生かした受験勉強を送りました。

「この年は琉球大学の図書館にこもって、毎日10時間ほど勉強をしていました。シェアハウスで知り合った人に英語・社会・数学の名講師がいて、Skypeで勉強を見てもらっていました。

その方は名古屋大を出られたプロの家庭教師で、勉強の進度やわからない数学の問題をLINEで送ったらいつも15秒ほどで返事が来ました。『わからないことがすぐわかるようになった』というのは受験勉強をするうえでとても大きかったですね。

あとは琉球大学で知り合った医学部の人が、駿台大阪校で京大出身の英語講師、竹岡広信先生から教わった経験があり、竹岡先生の勉強法を僕にも教えてくれました。僕も竹岡先生の参考書を揃えて頑張りました」

前期16単位、後期4単位と授業を犠牲にしてひたむきに受験勉強に打ち込んだ彼は、頑張った甲斐もあり、京大入試実践模試で京都大学文学部のC判定を取ります。

「つらいときは、京大か早稲田の校歌を歌って頑張っていた」と当時を振り返るけいちゃんさんは、共通テストも84%で合格射程圏内の成績を確保。京都大学文学部に出願し、押さえで早稲田大学教育学部の一般C方式、早稲田大学スポーツ科学部の共通テスト利用を受験します。

京大は不合格に終わる

感触も十分に臨んだ京大受験でしたが、残念ながらこの年も合格最低点から13点差で京大は不合格。合格した早稲田の2学部から教育学部生涯教育学専修を選択し、入学を決めました。

「早稲田も行きたい大学でしたが、京大まで本当にわずかな差だったので悔しかったです。実はこの年、情報交換したり、一緒に勉強もしていた琉球大医学部で仮面浪人していた友達が、無事京大の医学部に入ったんです。もう1浪しようかとも思ったのですが、その子に『(けいちゃんさんが)2浪して受からなかったら、次も難しい』と言ってもらったのをよく覚えています」

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