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「パワハラ認定」されかねない、上司のNG言動15選 本人の「自覚のなさ」がトラブルにつながる

東洋経済オンライン / 2025年2月3日 10時0分

また、成果主義の職場風土がある場合、上司が部下に過度なプレッシャーを無意識に与えてしまうこともあります。

【②無意識のバイアスと偏見】上司が特定の部下に対して、無意識のうちに偏見を抱き、不適切な態度を示すことがあります。これらのバイアスや偏見の多くは、過去の経験や価値観、個人的な感情に基づいています。その結果、他の社員と比較した不適切な発言や軽率なジョークを行うことがあります。

【③ストレスと余裕のなさ】上司自身が、職場でストレスを抱えているケースも少なくありません。このストレスが原因で、無意識に部下に対して厳しい口調や態度を取ることがあります。また、上司が時間に追われている状況では、業務を効率的に進めるために部下の意見を聞く余裕がなくなることもあります。その結果、いつのまにか上司と部下の関係が悪化し、不適切な言動が生じることがあります。

【④スマートフォンやメール、チャットの普及】スマートフォンやメール、チャットの普及により、業務とプライベートの境界が曖昧になることがあります。このため、上司が業務時間外にも部下に頻繁に連絡を取ることが常態化し、部下のプライベートを侵害する可能性があります。その結果、部下のストレスや疲労を引き起こす原因となります。

「チェックリスト」で不適切な言動を確認する

前述の無自覚の不適切な言動を防ぐためには、図表3のチェックリストに照らして、無意識に、問題となる言動をしていないか確認することが有効です。

(1)部下に対して過度に厳しい口調を使っていないか

上司が、部下に対して厳しい口調を使うことは、短期的には指示を徹底させる効果があったとしても、長期的には、部下に恐怖やストレスを引き起こし、モチベーションや仕事のパフォーマンスを低下させる原因となります。とくに上司が自身の経験に基づいた厳しい指導を当然と考えている場合には、その意識を変えていくことが必要です。

(2)部下の意見を頻繁に無視したり、軽視したりしていないか

上司が、部下の意見を無視することは、部下の価値を軽視していると受け取られ、信頼関係の喪失やモチベーションの低下につながります。そして、部下が意見を出しづらいと感じると、職場内の創造性や効率が損なわれてしまいます。「部下に権威を示すことがリーダーシップである」と上司が誤解したり、部下の意見を「経験不足」として無視したりすることは、不適切といえます。

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