過熱する「フジのアナ報道」鵜呑みにする"危うさ" 世間のイメージとのギャップに局アナたちも苦悩
東洋経済オンライン / 2025年2月8日 8時0分
2000年代に入って以降は芸能活動経験者のアナウンサー志望者が増え、さらなるタレント化を促進。さらに近年では原田葵アナのようなアイドルからの転身組も珍しくなくなりました。さらに他局ではアナウンサーが20代のうちに退職して、芸能人や女優に転身する人が次々に誕生しています。
近年の流れから読み取れるのは、芸能人とアナウンサーの境界線があいまいになりつつあること。メディアはアナウンサーを芸能人のように報じていますが、私たちはどのような目で見ていけばいいのか。
転職や転身が当たり前となり、価値観も多様化した今、個人の長いキャリアを考えたとき、会社員か芸能人かの違いは大したことはなくなっているのかもしれません。事実、20代のアナウンサーと話していると、「アナウンサーと芸能人という境界線も、会社員と芸能人という境界線も、あまり意識していないのかな」と思わされることがよくあります。
その点を踏まえると、「会社が社員のアナウンサーに接待の場への同席を求めることはいけない」という考え方は必ずしも適切とは言えないでしょう。自分のキャリアを考えて「行きたい」という人もいれば、単に「行きたくない」という人もいる。外部の人間が当事者の選択や自由を奪うのではなく、「個人の意思による」という当たり前の形に落ち着かせればいいだけではないでしょうか。
本人を苦しめる「過重労働」の声
ちなみに筆者は、何度か食事会の場で女性アナウンサーと同席したことがあり、隣に「美人アナウンサー」と言われる人が座ったこともありました。しかし、筆者がとりたてて力を持っていない人間である以上、彼女は誰かに言われて座ったのではなく、「そこが空いていたから座った」にすぎないのでしょう。
参加者の中には人気タレントやプロデューサーなどの影響力を持っている人もいましたが、アナウンサーたちはよい意味でオーダーや料理の取り分けなどもしませんでした。これは男性アナウンサーと同席した際も同様であり、「ほとんどがこのような普通の食事会なのだろう」と思わされます。
第三者委員会の調査結果を待つべきではありますが、個人的な経験とヒアリングした限りでは、「もし接待の強要などがあったとしても、組織的なものではなく個人によるものではないか」というのが正直なところです。
もう1つ、アナウンサーをめぐる世間と実情のズレを感じさせられるのが、「過重労働させられているのではないか」という疑惑。
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