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首都高の地下新線「新京橋連結路」今どうなってるの? 銀座&日本橋“まるごと大改造”の牽引役 驚きの整備効果も明らかに

乗りものニュース / 2024年4月6日 12時12分

首都高C1京橋付近(画像:首都高速道路)。

国の補助もつきましたよ。

日本橋区間の地下化と連動した「新京橋連結路」

 日本橋に架かる首都高C1都心環状線を地下化するプロジェクトが進行するなか、そのC1の代替機能を担う新線「新京橋連結路」の計画も進んでいます。2023年11月には環境アセスメントの手続きが完了、2024年度からは、国土交通省の「地域高規格道路補助制度」の対象として、1億円の予算も付けられることになりました。

 とはいえ「新京橋連結路」は未だ、正式な事業スタートとはなっていません。そうしたなか、東京都心における極めて大きな建設プロジェクトにもなるため、その整備効果も明らかになってきています。

 新京橋連結路は、首都高C1「日本橋区間」(神田橋JCT~江戸橋JCT)の地下化に伴い、C1の代替路として建設するもの。C1と八重洲線とを地下トンネルでつなぐことにより、将来的にC1は現在の江戸橋JCTを北東端とする環状線ルートから、「神田橋JCT~八重洲線~新京橋連結路~築地」という地下ルートへ移行することで“環状”の機能を確保します。

 また、現在銀座を取り囲むような高架ルートを構成しつつ首都高とつながっているKK線(東京高速道路)は廃止され、緑道となる予定です。また、老朽化が進行しているC1の築地川を埋め立てた区間の大規模更新と連携し、走行安全性を向上させるプロジェクトとしても位置付けられています。

 日本橋区間の地下化と新京橋連結路の完成で、箱崎JCTから西(神田橋JCT)方面へ延びる渋滞は、3.0kmから1.5kmまで減少する見込みだそうです。また、C1への10号晴海線(湾岸線ー晴海)の延伸も計画されており、一般道も含めたさらなる交通の円滑化が期待されるといいます。

 また、日本橋区間の地下化(橋梁の撤去)によって得られる波及効果は、来訪者の宿泊など近隣地域での消費増加で9700億円から1兆7000億円、不動産価値の向上で8200億円から1兆4000億円の便益がもたらされるといった試算も。

 一方、KK線の廃止により全長約2km、幅員約12~33m、面積約3ヘクタールの公共施設(広場)が創出され、建物とKK線跡地が一体となった魅力的な空間形成がなされる、などともされています。

 このように、銀座をまるごと造り替える“前提”となるのが、新京橋連結路の整備といえます。東京都の担当者によると、事業化は最短で2024年度中になるとのこと。開通は日本橋区間の完成と同じ2035年が目標とされています。

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