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日本最後のトロリーバス「11月引退」 立山黒部アルペンルートで“ラストイヤー企画”登場

乗りものニュース / 2024年4月12日 10時42分

立山トンネルトロリーバス(画像:立山黒部貫光)。

日本最後のトロリーバス「立山トンネルトロリーバス」の運行が2024年11月に終了します。ラストランに向けてイベントが企画されています。

電気バスに置き換え

 日本最後のトロリーバスが2024年11月に最終運行を迎えます。これに先駆け、立山黒部アルペンルートを運営する立山黒部貫光が、6月から関連イベントを開催する予定です。

 立山黒部アルペンルートは、富山県と長野県を結ぶ世界有数の山岳観光ルートです。ケーブルカー、バス、ロープウェイなどを乗り継ぎながら、立山や黒部ダム、飛騨山脈を通過していきます。

 このうち、室堂~大観峰間(3.7km)は「立山トンネルトロリーバス」が運行されています。トロリーバスは、一般的なバスのようにハンドルで操作しタイヤで走りますが、正式には「無軌条電車」といい、電線から電力の供給を受けて動く、鉄道に分類される乗りものです。

 立山の主峰・雄山(標高3003m)の直下を貫通する立山トンネルでは、1971年からディーゼルバスが使われていましたが、1996年からトロリーバスに置き換わりました。立山黒部貫光によると、立山トンネルトロリーバスには約28年間で累計1920万人以上が乗車したといいます。

 しかし、更新が必要な車両部品の調達が難しくなったことから、2024年11月30日で営業運転を終え、12月1日付でトロリーバスを廃止する予定です。

 立山黒部アルペンルートでは、長野側の黒部ダム~扇沢間(6.1km、関電トンネル)でもトロリーバスが運行されていましたが、2018年に終了し、現在は電気バスが使われています。

 日本で唯一かつ最後のトロリーバスとなった立山トンネルトロリーバスも同様に、2025年4月からは電気バスに置き換わる予定です。

 ラストイヤーとなる2024年は、アルペンルート全線開通日の4月15日に運行を再開し、11月30日にラストランを迎えます。6月1日~7月26日、8月24日~9月16日、10月14日~11月30日は、主に室堂駅や大観峰駅でイベントが予定されています。

 期間中限定で、トロリーバスの乗客に記念カードをプレゼントするほか、室堂駅では専用台紙付き記念入場券を販売。

 また、6月30日・9月1日・10月14日には、現地スタッフによる解説や写真撮影などを盛り込んだメモリアルバックヤードツアー(事前応募制・先着順。昼食付1人5000円)も予定されています。

 このほか、「とろ~りチーズのブラックカレー」や「トロ鉄丼」、トロリーバスをイメージしたソフトクリームなどの限定メニュー、また、ミニチュア模型や切手などの限定商品も特別に販売する予定です。

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