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祖国のために機体ごと脱走! 独立を支えたMiG-21がついに退役へ「ラファール」就役で クロアチア

乗りものニュース / 2024年4月30日 18時12分

クロアチアに到着した「ラファール」(画像:ダッソーアビエーション)。

「ラファール」に置き換え。

独立紛争時にMiG-21ごとユーゴ空軍を脱走したパイロットも

 フランスのダッソー・アビエーションは2024年4月25日、クロアチア空軍が運用する6機の「ラファール」が、ザグレブのプレソ空軍基地に到着したと発表しました。

 この機体は、クロアチア政府とダッソーの間で2021年に締結された契約により納入されたものです。元々はフランス軍で運用されていた中古の「ラファール」で、ダッソーは2025年末までに計12機(単座型10機、複座型2機)を納入する予定です。

 クロアチア空軍はこの「ラファール」配備により、旧式の旧ソ連製のMiG-21を置き換えることになります。なお、同空軍にとって、MiG-21はユーゴスラビア連邦からの独立を勝ち取った象徴的な機体でもあります。

 同国では祖国戦争と呼ばれるクロアチア紛争時にユーゴスラビア連邦空軍所属だったクロアチア人パイロット数名が、監視の目をかいくぐりMiG-21ごと脱走することに成功。これがクロアチア空軍の基盤となりました。

 この脱走したパイロットのなかで最も有名なのがルドルフ・ペレシンです。彼はビハチの空軍基地からMiG-21ごと脱走し、1991年10月25日、オーストリアのクラーゲンフルト空港に着陸し「私はクロアチア人です。(私が)クロアチア人を撃つことはできませんし、撃たないでしょう!」というメッセージを世界に訴えたことで、ほかのクロアチア人パイロットも続くことになります。

 ペレシンはその後クロアチア空軍に加わり、1995年に同紛争で戦死してしまいますが、脱走の際に使用した機体は、28年後の2019年5月にオーストリアからクロアチアへ返還され、現在は博物館に展示されています。

※一部修正しました(4月30日18時40分)。

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