札幌地裁判決 アイヌ先住権訴訟 原告の訴え棄却
テレビ北海道 / 2024年4月18日 17時14分
全国で初めてアイヌ民族の先住権の確認を求めた裁判で、札幌地裁は原告らの訴えを退けました。この裁判は十勝の浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」が地元の川でサケ漁を行う先住権の確認を求めて、国と道を訴えていたものです。
札幌地裁はきょうの判決でアイヌ民族が享有する文化は重要であるとして団体のサケの捕獲権は認めましたが、公共の河川での伝統的な儀式を超えたサケ漁については、財産権の側面が強いとして原告の訴えを退けました。
原告・差間啓全さん「率直に言ってこの判決は私は不服に思います。アイヌの先祖の人たちが各地の河川で生業としてサケを獲っていたのは間違いのない事実」
市川弁護士「経済的活動を含まなければ文化ではない。これは国連の人権規約委員会でも90年代に認められている」
裁判で原告側は江戸時代からサケ漁をしていたアイヌ民族は慣習法や国際法からも先住権が認められるとして、経済活動としてサケ漁を営む先住民族固有の権利を主張していました。一方、国と道側は河川でのサケ捕獲は法律で禁止されていると主張し、歴史的経緯に対する認識は示していませんでした。原告らは控訴する意向を示しています。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
川でのサケ漁 1審の判決文で「先住権」に一切触れず 原告のアイヌ民族団体が控訴 北海道
STVニュース北海道 / 2024年4月30日 18時6分
-
裁判官も逃れられない? 法曹界で注目の「認知バイアス」、判決への影響は 法廷から
産経ニュース / 2024年4月26日 8時0分
-
アイヌ民族の川での自由な“サケ漁”認めず 原告は「先住権」主張も「アイヌの伝統を踏まえても河川は公共物」 札幌地裁
北海道放送 / 2024年4月18日 19時26分
-
「サケを獲ることは先住民族の権利」アイヌ民族の先住権の確認求める裁判 原告側の請求を棄却 札幌地裁
HTB北海道ニュース / 2024年4月18日 18時14分
-
原告26人を水俣病と認定 国の責任は認めず 新潟地裁判決
産経ニュース / 2024年4月18日 15時22分
ランキング
-
1自民、旧文通費の使途公開を検討 維新に歩み寄り法改正議論
共同通信 / 2024年5月1日 21時41分
-
2フジコ・ヘミングさん死去 92歳、「魂のピアニスト」
共同通信 / 2024年5月2日 8時49分
-
3内縁の夫を身代わりにしたか…女性が車にはねられ死亡したひき逃げ事件 41歳女を逮捕 当時娘や孫も乗る
東海テレビ / 2024年5月1日 22時32分
-
4出会ったばかりで名前も知らない容疑者ら…緩い結びつき、ちらつくカネ 那須2遺体事件
産経ニュース / 2024年5月1日 20時46分
-
5愛知の女子高生殺害、発生16年 県警が情報提供求める
共同通信 / 2024年5月2日 9時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください