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ダニアレルギー対策が秋に必要なワケ

ウェザーニュース / 2019年9月24日 5時40分

ウェザーニュース

秋の気配が漂い過ごしやすくなった時期ですが、咳き込んだり、鼻炎になったり、アトピー性皮膚炎が出たりすると、秋に発症することが多いダニアレルギーかもしれません。
原因は夏のあいだに増えたダニとその糞や死骸なので、徹底したダニアレルギー対策が必要です。

ダニがいっぱいのハウスダスト

「ダニは温度20〜30℃、湿度60〜80%の高音多湿を好むので、7〜8月に発生のピークを迎えます。9月になると、さらにダニの糞や死骸が蓄積し、これらもアレルゲン(アレルギーの原因物質)になるので、秋はダニアレルギーのリスクが高まるのです」というのは、アース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんです。

秋はまた湿度が下がるため、カーペットや寝具に付着したハウスダストが舞い上がって吸入しやすくなるといいます。1gのハウスダスト中にダニが100匹以上いるとぜん息体質、500匹以上だとぜん息発作を起こすという報告もあるそうです。

ダニアレルギーの症状はさまざま

気管支ぜん息は、発作を起こすと気道(空気の通り道)の粘膜が炎症を起こしてむくみ、「ゼーゼー、ヒューヒュー」と音を立てながら呼吸するのが特徴です。ダニアレルギーが引き起こす病気のひとつですが、ほかにもアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎などがダニアレルギーとして知られています。

医療機関で血液検査をすれば、それらの病気の原因がダニアレルギーであることを確かめられますが、症状を改善するにはダニ対策を徹底する必要があります。

「部屋の掃除でもダニ対策にある程度有効ですが、すべてのダニを掃除機で吸い取ることはできません。また布団の天日干しと布団叩きも除去できるダニはごく一部で、ダニは布団の奥に潜り込んでしまいます」(北口さん)

あらゆる場所に生息するダニを駆除する

家庭にいるダニの代表といえるヒョウダニは、平均してカーペットなら1平方メートルあたり2000匹、畳なら500匹、布製ソファーなら1300匹が生息しているというデータがあります。

「ダニ対策を徹底したいなら殺虫剤の助けを借りてください。私どもはダニ対策の3ステップを提唱しています。

まず部屋全体をダニ用のくん煙剤・くん蒸剤でダニの数を減らし、次にくん煙剤・くん蒸剤が届きにくい畳の内部やダニが繁殖しやすい寝具などは、ダニ用の駆除剤を使用します。こうして駆除したダニの死骸や糞もアレルギーを引き起こすので、掃除機をかけた後、3段階目にダニが気になる場所にダニよけスプレーをかけたり、ダニよけシートを設置します」(北口さん)

ダニ駆除剤に使用されている薬剤は、人体には安全性が非常に高い成分が使われています。ただし、観賞魚や小鳥などのペットなどには影響が出る可能性があるので、くん煙剤・くん蒸剤を使用する際には部屋の外に出すなど準備が必要になります。

こうしてダニを駆除したら、こまめな掃除と布団の天日干しなどでダニの繁殖を抑えて、ダニアレルギーを軽快してください。

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