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「暑さ寒さも彼岸まで」は本当? データで検証してみた

ウェザーニュース / 2020年3月21日 8時30分

ウェザーニュース

「暑さ寒さも彼岸まで」と耳にしたことはあるでしょうか。彼岸とは、春分の日や秋分の日を挟む7日間を指します。今年の春分の日は3月20日なので、3月17〜23日が春の彼岸になります。春の彼岸を境に気温はどう変化するのか、過去のデータを検証してみました。

10年のうち7年は気温が上昇

昨年までの10年間、春の彼岸の前後の気温変化を調べました。表は、彼岸前の7日間、彼岸中の7日間、彼岸後の7日間の平均最高気温です。

やはり彼岸前より彼岸後は気温が上昇している年が多いのですが、逆に彼岸後に気温が下がっている年が3年ありました。特に2010年は6.0℃も下がっています。

2010年の春は、暖かい空気が流れ込み平均気温が平年を大幅に上回った時期と、寒気が南下して平均気温を大幅に下回った時期があり、4月17日には関東甲信地方から東北地方南部にかけて広い範囲で雪が降るといった特異な年でした。

2013年も彼岸後に気温が3.2℃下がっていますが、この年も4月から5月上旬にかけて全国的に低温になっています。

彼岸中に気温が上昇することも

特異な年を除けばおおむね春の彼岸を境に気温が上昇していますが、彼岸前、彼岸中、彼岸後の3期間を比べると、彼岸中の気温が一番高い年が4年ありました(2013年、2016年、2017年、2019年)。いずれの年も彼岸中の平均最高気温は18〜19℃台でこの時期にしては高めです。

彼岸はお墓参りをする人が多いので、気温が高くなるのはありがたいことです。「暑さ寒さも彼岸まで」をこの10年で比較してみると、ほぼ当たっていたのですが、それでもこの時期の寒暖差には注意が必要です。

今年の場合は?

ここ数日は季節外れの暖かさとなったところもありましたが、来週前半は気温の高い状況が一旦落ち着き、この時期らしい空気の冷たさとなる予想です。

ただ、春らしい三寒四温の変化をたどり、来週後半は再び春本番の暖かさとなるところが多くなる予想です。暖冬が明けても暖春(?)傾向が続きそうです。

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