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4連休も注意 “コロナの夏”でも水の事故が昨年より増えた理由は

ウェザーニュース / 2020年9月19日 5時0分

ウェザーニュース

今年はコロナ禍で実家への帰省を見送ったり、夏休みのレジャーを変更したり、、、いつもと違う夏となりました。開設されなかった海水浴場も少なくありませんでしたが、例年7〜8月に多い水の事故はどう変わったのでしょうか。

昨年より増えた水の事故

7、8月の水難事故を警察庁安全局生活安全企画課がまとめています。

この数年、水難事故の発生件数も水難者(死者・行方不明者)も減っていたのですが、いずれも昨年より増えています。死者・行方不明者262人のうち、中学生以下の子供は16人(前年対比+2人)でした。どこで水の事故が多かったのでしょうか。

場所別に見てみると、海での事故が一番多かったようです。しかし、前年対比では7人減っています。今年は新型コロナ感染防止のため神奈川県で全海水浴場が開設されないなど、全国の海水浴場1156ヵ所の開設率が6割(海上保安庁調べ)しかなかったことも、海での遊泳中の事故減少につながったようです。

海上保安庁は事故が少なかった要因について、「新型コロナ感染症感染防止のため、自主的に海水浴を控えた方が多かったこと」「自治体による不開設海水浴場の周知とメディアによる報道により海水浴を控えた方が多かったこと」「梅雨明けの遅延により、7月中に海水浴をする機会が少なかったこと」などをあげています。

それに対して河川での事故は昨年より20人増えました。河川での水遊びが規制されるケースは少なく、海水浴を控えるかわりに今年は河川で遊ぶ人が増えたことがうかがえます。

水の事故はさまざまな状況で起こる

今年の夏は、どのような水の事故が起こっていたのでしょうか。警察庁は行為別の死者・行方不明者を分類しています。

行為別の分類で目立つのが前年対比では最多の10人増えている「水遊び」です。これは「水辺において、体の一部を水中に没するなど、水を遊びの対象とするもので、『水泳』『ボート遊び』『魚とり(釣)』『通行中』『水難救助活動中』または『陸上における遊戯スポーツ中』以外のもの」をいいます。海での死者・行方不明者数が減っていることを考えると、やはり川での水遊び中の事故が多かったようです。

警察庁は「水難の防止対策」として、次の注意を呼びかけています。

【魚とり・釣り】は転落のおそれがある場所に近づかない。【水泳・水遊び】は水藻が繁茂している場所・水温の変化や水流の激しい場所・深みのある場所を事前に把握して近づかない。また、子どもを危険箇所に近づけない。

子どもの水難事故防止のためには、【保護者等の付き添い】として、子ども1人では水遊びさせず、幼児や泳げない学童等には必ずライフジャケットを着用させ、その者を保護する責任のある者が付き添うなどして目を離さないようにする。

海水浴場が開設されない中でも、今年の水の事故は昨年より増えました。この4連休(19〜22日)に最後のレジャーに出かけようと考えている人は、決して油断せず、くれぐれも水の事故に注意してください。

参考資料など

『令和2年夏期における水難の概況』(警察庁生活安全局生活安全企画課・2020年9月10日)、『夏季(7-8月)のマリンレジャー活動に伴う海難発生状況(速報値)』(海上保安庁・2020年9月8日)

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