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寒さが大敵の「心筋梗塞」、防ぐための10箇条とは

ウェザーニュース / 2021年1月26日 5時0分

ウェザーニュース

厳しい寒さが続いていますが、冬に怖い病気といえば心筋梗塞です。新型コロナウイルスの影響で医療提供体制が逼迫(ひっぱく)しているこの冬は、より一層予防を心がけたいものです。冬場はなぜ心筋梗塞が多くなるのでしょうか。また、どう防げばいいのでしょうか。

冬場の心筋梗塞を防ぐ10箇条

心疾患は日本人の死因の第2位で、毎年の死亡者の約15%を心疾患(高血圧性を除く)が占めています(2019年人口動態統計)。ところで、心疾患の中でも突然死の確率が高い心筋梗塞が、冬場に起こりやすいことをご存じでしょうか。

国立循環器病研究センターが消防庁のデータに基づいて病院外心停止患者を調べたところ、心筋梗塞の最重症型である心停止は、10月から4月の間に多くなることがわかりました。同センターはこの研究結果を米国心臓病学会で発表し、次のような注意喚起を行っています。

住居内のヒートショックに気をつけよう

ではなぜ冬場に心筋梗塞が多くなり、10箇条もの注意事項が必要になるのでしょうか。「その原因はヒートショックです」と、横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長は語ります。

「気温の変化によって血圧が上下し、心疾患などを引き起こす現象をヒートショックと呼びます。特に入浴時、暖かい居室から寒い脱衣所や浴室へ行くと血管が収縮して血圧が上がり、熱いお湯に入ると血管が拡張して血圧が下がります。血圧が急激に変動すると、特に高齢者は危険です。冬場はヒートショックを起こさないよう、上記の10箇条をしっかり守ってください」(吉田院長)

東京23区の異状死を調べている東京都監察医務院では、年間約14,000件の異状死を取り扱っています。そのうち、死亡直前の行動が入浴中であった事例が2019年は1,494件と、全検案数の1割を占めました。グラフを見ればわかるように、入浴中の死亡者は冬期に集中しています。

まだまだ寒さが続く中、冬場のヒートショックには十分気をつけましょう。

参考資料など

厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」、国立循環器病研究センター「プレスリリース:冬場は心筋梗塞による心停止が増加」、東京都監察医務院「東京都23区における入浴中の死亡者数の推移」(令和2年10月1日)

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