3日連続で最大震度4以上の地震 いずれも地震の多い地域で発生

ウェザーニュース

4月2日(火)から今日4日(木)にかけて規模の大きな地震が相次ぎ、日本国内で3日続けて最大震度4以上を観測しました。いずれも以前から地震の多い地域で起きた地震です。

プレートの動きが関連した地震

一昨日2日(火)4時24分頃に岩手県沿岸北部を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生しました。この地震では青森県八戸市や岩手県宮古市などで最大震度5弱の強い揺れを観測しています。

そして昨日3日(水)には台湾付近でマグニチュード7.7の大きな地震が起き、日本国内では沖縄県与那国町で震度4を観測。台湾では日本の震度階級で震度6強に相当する揺れとなり、建物の倒壊や土砂崩れなどの大きな被害に見舞われました。

今日4日(木)は福島県沖でマグニチュード6.0の地震が発生し、福島県田村市や相馬市、宮城県名取市、石巻市などで震度4を観測しています。

短期間に強い揺れを伴う地震が続いたため、関連性が心配になりますが、いずれも以前から地震活動が活発な地域です。岩手県沿岸北部と福島県沖の地震はいずれも太平洋プレートが陸のプレートの沈み込む境界付近で起きたとみられます。台湾付近の地震も規模こそ近年ではかなり大きいものですが、プレート運動や断層活動などで頻繁に地震が起きています。

地震が短い期間に集中するケースはしばしばみられる

地震の発生頻度は大きい時期と少ない時期を繰り返す傾向があり、今回のように強い地震が集中することはしばしばあります。最近では昨年の5月に地震が多発し、8〜14日にかけての1週間では最大震度4が4回、5弱、5強の地震がそれぞれ1回発生しました。

日本列島は世界でも有数の地震国で2014〜23年の10年間で震度6弱以上を観測する地震は20回起きています。今年も元日に石川県能登地方で最大震度7があり、いつどこで大きな地震が発生してもおかしくありません。

今回のように地震が相次いだことをきっかけとして、地震が起きな時の備えが十分か、確認をするようにしてください。