1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

だるま朝日が出現 蜃気楼の一種 今朝は放射冷却で冷え込む

ウェザーニュース / 2024年4月10日 7時10分

ウェザーニュース

今日10日(水)は移動性高気圧に覆われて、ほぼ全国的に朝から晴れています。各地で日の出が見られた中、北海道の渡島半島にある八雲町では内浦湾から昇る太陽が水平線間際でくびれてマッシュルーム型のようになる「だるま朝日」が見られました。これは蜃気楼の一種です。

温度差で生じる蜃気楼の一種

今回見られた「だるま朝日」は、太陽の光が屈折することで起こる蜃気楼の一種で、「下位蜃気楼」現象によるものです。

通常、光はまっすぐ進みますが、密度の異なった空気を通ると光は曲がって進みます。空気の密度は主に気温によって決まるため、陸上で十分に冷やされた空気の層と、比較的暖かい海面付近の空気の層との間で温度差が大きくなると、光が曲げられます。これにより下側にも太陽の虚像が見えることで、日の出時や日没時に丸い太陽が歪んで、だるまのような形に見えるのです。見える時間は数分もない、一瞬の現象です。

空気と水を比較すると、空気は熱されやすく冷めやすい、水は熱されにくく冷めにくい性質があります。そのため、気温差の大きい秋や冬の朝夕には、冷えやすい空気と冷えにくい海水の温度差で「だるま朝日」を見られることが多くなります。

夜中から雲がなく穏やかに晴れていたことで放射冷却が効いて、今朝は放射冷却現象が強まったことで各地で冷え込みました。今日は八雲町以外にも鹿部町や和歌山県新宮市、福岡県苅田町などからもだるま朝日を撮影した写真が届きました。

朝と昼間の寒暖差に注意

今朝は昨日の朝と比べて大幅に気温が低く寒さを感じるところが多くなっていますが、昼間は各地で日差しが届いてこの時期らしい暖かさとなります。北海道では10℃前後、東日本や西日本では20℃近くとなり、過ごしやすい陽気となります。

朝冷え込んだ分、一日の寒暖差が大きくなりますので、体調管理にお気をつけください。今日は調節のしやすい服装がおすすめです。


また、今日は雨上がりの晴天となるところがほとんどで、花粉が非常に多く飛ぶおそれがあります。西日本や東日本では一番のピークは越えたものの一部では“非常に多い”ランクの予想もあります。花粉症の方は万全な対策が欠かせません。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください