「悔しさしか残ってない」アジアカップで不発の浅野拓磨、北朝鮮との連戦で奮起を誓う「まずはホームでやれることをやって勝つ」
超ワールドサッカー / 2024年3月20日 0時10分
日本代表のFW浅野拓磨(ボーフム)が、北朝鮮代表戦への意気込みを語った。
19日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に向けた連戦に向けトレーニングキャンプの2日目。初日は、12名が参加し、GK2名を含む7名しかグラウンドでトレーニングをしなかった中、2日目は13名がグラウンドに登場。非公開時には全選手が合流した。
コンディション調整がメインで、強度の高いトレーニングはしなかったものの、2日後に控えた北朝鮮戦に向けて準備を進めることに。合流2日目の選手たちは、ミニゲームなどで汗を流した。
浅野は初日はジムで汗を流した中、この日は全てのメニューを消化。合流してすぐに試合を迎えるが「次の試合のことしか考えていないですし、そのために良い準備をすることしか考えていないです」と、すでに臨戦体勢だ。
アジアカップにも招集された浅野は3試合に出場。先発は1試合に終わり、ゴールもアシストもなかった。
「アジアカップはチームもそうですけど、個人的にも悔しさしか残らない大会でした。何もしていないです。チームのため、日本のためにやれることをするための準備をするしかないです」
不甲斐なさも口にした浅野。アジアカップ後にはバイエルン戦でもゴールを決めるなど、結果も残しており、「試合勘やコンディションは戻ってきている感覚はあります」と、調子を取り戻しているという。
アジアカップで味わった悔しさについて「悔しさに関して消化されることはないです」と語ったが、「次に向けてやるしかないので、今はその悔しさはありますけど、引っ張られているものはないですし、次の自分の未来のために今は全力でやらないといけないと思ってやっています」と、前を向いていることを強調。反省はありながらも、先を見ているという。
そんな中で迎えるのは北朝鮮代表。難しい相手であることは誰もが知るところだが「特に映像からこういったチームという印象は正直ないです。ただ、間違いなく日本に対して全身全霊で全てを懸けて戦ってくると思うので、その覚悟は今からしていますし、それは当たり前になる戦いだと思うので、それに負けない心の準備は間違いなく必要です」と、相手のハートに負けるわけにはいかないとコメント。「日本代表で戦う上ではどこの国とやる時に持っているとしても、それを超えてくるものはあると思います。そういう心の持ち方、準備はしています」と、まずはメンタリティとモチベーションで負けるわけにはいかないとした。
昨年10月に行われたアジア競技大会ではU-22日本代表が北朝鮮と対戦。日本がリードした展開ではラフプレーのオンパレードとなり、試合後には主審に詰め寄り猛抗議をするなど、無礼な態度を取り続けた。
浅野は「それが相手にとって、北朝鮮の選手たちにとって全てを懸けていることなのかどうかも疑問ですが、必要ないことまでやっているイメージはあります」と振り返り、「ただ、それぐらい相手は上手くいかなければ腹を立て、自分をコントロールできないぐらいになるまでの戦いになる可能性もあると思います」と、それだけ一戦に懸ける思いが強い可能性もあると語った。
ただ「僕自身はそうなるタイプではないので、そこへの準備は考えていないですが、日本として負けられない戦いで、上手くいかない時に相手がそういう仕掛けをしてきた時に応えてしまうようだと心の準備が足りていないとしか言えないです」と、相手の挑発に乗ってはいけないとかたり、「乗ってしまう選手はいないかなと思いますが、人間なので試合が始まらないとわからないですが、個人的には日本代表としてそういう相手に対してもしっかり冷静に自分たちの戦いを貫いて戦える集団だと思います。とにかく自分たちがやれることをピッチで表現するだけの話かなと思います」と、自分たちのことに集中してやっていくことが大事だと語った。
アウェイゲームについては色々な情報が出る中、まずはホームでの試合。浅野は「アウェイがどうこうという話もありますし、アウェイでの試合はガラッと変わる試合になるかなと心の準備はしていますが、僕は次の試合のことしか考えていないですし、ホームでしっかり自分たちがやれることをやって勝つことができれば勢いを持って相手の国に行くことができるかなと思うので、まずはそうできる準備をしないとなと思います」と、しっかりと強さを見せつけて勝つことで、アウェイゲームを戦いやすくすることもあるとした。
ただ、日本は伊東純也(スタッド・ランス)、三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)の両ウイングが不在。サイドアタックには不安も残す中、浅野がサイドで出場する可能性もある。
「2人は日本にとって重要な選手ということは誰もがわかっていることだと思いますし、その2人に代われる選手はいないと思います」と、伊東と三笘に言及。「ただ、その2人の代わりにプレーして、チームを勝たせられる選手はいると思うので、僕も前だけじゃなく、右左どこでプレーしても良い準備はしていますし、監督からもどこでも考えていると常に言われているので、もしサイドで出るならば自分がやれることに集中して、2人がいないからプレーするという意識を持たずにプレーできれば自分の特徴も出せると思うので、そこに集中するだけかなと思います」と、代わりをするのではなく、起用された選手が特徴を出してプレーすることが大事だとした。
相手はブロックを引いてくる可能性もあり、スペースがなくなれば浅野の特徴は出しにくくなる。「スペースがなければないほど僕にとっては難しい状況が続く時間帯が増えると思います。ただ、その中でも一瞬の相手の隙を突く動きとか、マイナスなことは考えずに、自分に何ができるのかを考えてプレーできればと思います」とコメント。状況に応じて、ストロングポイントを出していくプレー選択をしたいと語った。
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