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「一瞬の隙を突けと言われて…」堅守・東福岡の牙城崩した前橋育英FW佐藤耕太、自身2得点の逆転勝利に「1点を取って相手が崩れたのが大きかった」

超ワールドサッカー / 2025年1月11日 20時30分

写真:©超ワールドサッカー

前橋育英を逆転勝利に導いたFW佐藤耕太が試合を振り返った。

11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が国立競技場で行われ、前橋育英は東福岡と対戦。序盤に失点すると、今大会無失点の堅守を誇る相手に抑え込まれ、前半はほとんどシュートの形を作れないまま終える。

しかし、選手も入れ替えて臨んだ48分、佐藤がハイプレスから左サイド深くでボールを奪うと、そのままゴール前へ。混戦になりながら左足で蹴り込み、試合を振り出しに戻す。

続く6分後には左ポケットでパスを受けた佐藤がターンしてから右足一閃。ゴール右上にコントロールショットが決まり逆転に成功。さらに1点を追加して3-1の勝利を収めた。

今大会は1回戦にあげた1得点のみだった佐藤。「この数試合、自分が結果残せなくて。でもこの試合でしっかり点を取って、チームを勝たせられたので本当に良かったです」と試合後に振り返った。

先制点に繋げたボール奪取については「(相手がロングボールを)蹴る瞬間にちょっと遅くなるのは試合中の感覚的にわかった」とのこと。ハーフタイムの山田耕介監督の言葉も効いていたようだ。

「もっと距離感良くしろというのと、一瞬の隙を突けと言われて。1点目は一瞬の隙を突いた」

「1点を取って相手が崩れたのが大きかったのかなと思っています。向こうは無失点だったので、ちょっとした動揺とかあってそこからどんどん3点入ったと思うので、1点取り切れて良かったです」

また、そこからの2得点については「(東福岡が)ちょっと焦って、守備がちょっとずつ合わなくなったのかなというのは感じました」と佐藤。堅守を誇る相手からどうにかゴールを奪ったことが逆転に繋がったと分析した。

「1失点した時点でちょっと大変な試合になるかなと思ったのですが、そこで1点取れて崩せたので良かったなと思っています」

さらに、自らの2点目も回想。GKノーチャンスの見事なシュートを飛ばしたが、「(練習でも)あまりないですね、初めてかもしれないです」「気持ちよかったです」とゴラッソを振り返った。

「前半から1.5列目のところが空いていたので、ターンしようと思って」

「ターンして前を向いた時に相手がちょっと遅くて。力抜いて振り切ったら良い感じのコースに飛んで入ったという感じです」

「イメージ通り蹴れたことは少なかったですけど、イメージ通り蹴れて良かったです」

これまで3度決勝に進んでいる前橋育英だが、国立競技場の建て替え工事の関係で、いずれも勝利を挙げたのは埼玉スタジアム2002でのこと。国立での初勝利については「国立1勝目に貢献できて本当に良かったです」と触れた。

また、今大会の得点数を「3」に伸ばした佐藤。2トップを組む相方のFWオノノジュ慶吏が4得点で得点ランキング2位につけているなか、「得点王になりたいですけど、まずはチームを勝たせることが大事なので、2人で点を取れれば良いかなと思います」と語り、チームの優勝を優先して流通経済大柏との決勝に臨む。

【動画】逆転弾となった佐藤耕太の鮮やかなコントロールショット


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