相手の意見を優先してしまう… 自分の判断に自信を持つには?【心屋仁之助 塾】
Woman.excite / 2017年2月21日 7時0分
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の判断に自信が持てない」という、しょんさん(45歳・パート)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。
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■しょんさんのお悩み
長年付き合ってきた自分の考え方は変えられますか? 同じ過ちを繰り返しているように感じます。
小さい頃は母の意見を重視、結婚してからは夫の意見を重視。パート先でも責任のある仕事を避けてしまう…、相手が満足していることで安心してしまう。1人ならストレスなく判断できると思いながらも、不安でつい意見を求めてしまいます。
責任を負って、後悔したくないという気持ち。今からでも、自分の選択に自信を持つことはできますか?
■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより
しょんさん、初めまして。ひらいなずです。考え方は「変える」と決めたら、いつからでも、変えることができます。
そして、しょんさんは、同じ過ちを繰り返されているということにもう気がついています。このことは、自分自身を知る上でとても大切なことだと思います。
なぜなら、その繰り返しの中に、しょんさん自身の思考の癖を探し出すヒントがあるからです。一緒に、その思考の癖を見つけ出し、心のブレーキを外していきましょうね。
しょんさんは、小さい頃から、お行儀がよく、礼儀正しい子どもだったのではないでしょうか? もしかすると、お母さんから「ちゃんとしなさい」と言われることが多かったのかもしれませんね。
そして、「ちゃんとする」という意見を聞くことで、お母さんから認められる、愛される、わかってもらえると思っていたのではないでしょうか?
また、お母さんの意見より、自分の「好き」「やりたい」を優先させたことで、ひどく叱られたり、失敗したり、責められたりしたことがあったのかもしれません。
いずれにしても、子どものしょんさんにとって、お母さんの意見は“愛されるために絶対に守らなければならないもの”であったのではないかと思います。
しょんさんが、つい他人の意見を重視してしまうという心の癖は、こんなことが根っこにあるように感じます。
もし、自分の意見や言動に、相手が満足しなかったら、なんと言われそうですか? 責められそうですか? どんな人だと思われそうですか?
ダメな人?
できない人?
情けない人?
しょんさんの心に浮かんだのは、どんな言葉でしょうか。ぜひ、書き出してみてください。
それがしょんさん自身が、自分にブレーキをかけてきた言葉です。そして、その言葉が自分の選択に自信が持てない原因でもあるのです
しょんさんの今の状態は、自分よりも他人を優先することで、紙に書いた自分(ダメな自分、できない自分、情けないない自分など)を隠して、バレないようにしているのです。
ダメな自分がバレないように、自分で自分を見張る=人の目が気になる、という状態です。
これは単なる心の癖なので、練習すれば解消されます。
どうすればいいかというと、“これまでとは違う選択を重ねていく”ということです。それは、心を開いて、隠していた自分を見せる練習でもあります。
いままでと違う選択をするということは、人を優先することから自分を優先することへ変えていくということ。
例えば、日々の夕食の献立を、ご主人の食べたいものではなく、自分が食べたいものを優先する、
仕事では、相手の顔色を伺わずに、自分がベストと思うやり方を採用する、というようなことです。
常に「1人なら、自分はどう判断するだろう?」という質問を自分に問いかけてみてください。そして、その答えに素直に従ってみて欲しいのです。
最初は勇気が必要だと感じるかもしれません。けれども、練習を重ねるうちに自然にできるようになります。
迷うことがあったら、ぜひ「正しくない」「間違っている」「ありえない」と思う選択を、あえてしてみてほしいのです。「損する」という体験をぜひ重ねて欲しいと思います。
なぜなら、自分に自信を持つには、正しい選択をした自分だけに自信を持つのではなく、失敗した選択をした自分にもOKを出すことが必要だからです。
それは、これまで嫌っていた自分を許して認めてあげることなんですね。
丸ごとの自分を認めて、好きになって、愛する。それが自分に自信を持つ、自分の意見をストレスなく表現できることにつながっています。
・このカウンセラーのブログを読む
(ひらい なず)
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