「母親のくせに!」泣き止まない赤ちゃんに焦るママを苦しめるもの
Woman.excite / 2018年12月6日 12時0分
「母親のくせに!」泣き止まない赤ちゃんに焦るママを苦しめるもの
イラスト:PUKUTY(プクティ)
電車やバスに乗ったときに、赤ちゃんが泣いてしまいいたたまれない気持ちになってしまう。グズる子どもをなかなか泣き止ませることができずに、周りから責められているように感じてしまう。
「赤ちゃんは泣くのが仕事」と言われつつも、赤ちゃんが泣いてしまったときにパパママはとても焦ります。なかには他人に迷惑をかけることが怖くて外出できないという声も。
そんななか、ウーマンエキサイトのコミックライターさんたちが体験談をつづった特集「公共の場で赤ちゃんが泣いてしまった…!」で、読者のみなさんにアンケートを実施。外出先で子どもが泣いてしまい困った思い出や、その時遭遇した人たちとのエピソードなどが集まりました。
■9割のママが公共の場で困った経験がある!
電車や新幹線など、急に降りられない密室空間に入ったとき。病院やスーパーなど、必要な用事がある場所で。子どもが泣き出して、なかなか泣き止まない…なんて経験をしたことがあるママ、多いのではないでしょうか。
今回のアンケートでも、そんな経験をしたママがとても多いことがわかりました。「子連れでの外出で、お子さんが泣いてしまって困ったことはありますか?」の質問に、「たまにある」と答えた方が51%、「よくある」が38%と、程度の違いはありますが、「ある」と答えた方が89%に上ったのです。
たまにある 51%
よくある 38%
あまりない 9%
ない 2%
Q2. 子連れでの外出で、お子さんが泣いてしまって困ったことがある場合、一番困ったときのお子さんの年齢は何歳ですか。
0歳 36%
2歳 28%
1歳 27%
3歳 6%
4~5歳 2%
6歳以上 1%
「子連れでの外出で、お子さんが泣いてしまって困ったことがある場合、一番困ったときのお子さんの年齢は何歳ですか」との問いには、「0歳」が36%、続いて「2歳」が28%、「1歳」が27%、「3歳」が6%、「4~5歳」が2%、「6歳以上」が1%となりました。
赤ちゃんの時期が一番多く、1~2歳と続き、3歳以降は年齢が上がるにつれて少なくなっていく傾向が見て取れました。ただ赤ちゃん時期を卒業しても、子どもが外出先で泣かれてしまって困ったという声も聞かれました。
■赤ちゃん卒業してもまだある! ママも泣きたい外出先エピソード
イラスト:PUKUTY(プクティ)
ママから集まった「外出先で子どもが泣き出してしまって困ったエピソード」。赤ちゃんを卒業しても、どんなシチュエーションで子どもが泣き出し、そしてママはどんな思いで対処したのでしょうか。
転がってギャーギャー泣くわが子に困り、抱き抱えて泣き止ませようにも抱っこができないくらい大暴れしています。仕方がないのでしばらく静観してみようと思いましたが、周りの目がつらくてすぐに断念。抱っこはやめて、荷物を持つように肩に子どもを乗せてダッシュで帰りました。
泣かれて気になるは、周囲の目。「うるさくて周りを不快にさせているんじゃないか」と心配したり、泣く子どもに対し母親がどう対応するか見られている気がしてプレッシャーを感じたり…。
コメントを読んだら、わが子に泣かれたときの自分の気持ちがよみがえってきました。筆者も、必死に子どもをなだめながら、「泣きたいのはこっちだよ…」なんて思ってしまった記憶があります。
■「しつけがなっていない」外出先の忘れられない言葉
© naka - stock.adobe.com
SNSやネットで、子どもが泣いてしまったときに周囲の人に言われた言葉に傷ついたママのエピソードを目にすることがあります。実際、今回のアンケートでも、そんな悲しい体験談も寄せられました。
子どもに泣かれるだけでもつらい。焦っているなか、見ず知らずの方の態度によってさらに傷つき、子どもとの外出がトラウマになってしまうママもいるようです。
もしかしたら周囲は泣いている赤ちゃんや泣いている子どもをかわいそうに思って、声をかけてくれているかもしれません。また「赤ちゃんはあやしたり、抱っこしたりすれば泣き止むもの」と思っている人や、じつは障害を抱えてるけれど見ただけではわからず家族しかそれを理解できていない幼児の場合、泣き止ますことができないパパママに対してあまり良い感情を持たないのかもしれませんね。
乳幼児期の子どもによっては、相手をしたり、抱っこしたりすればするほど、大泣きしてしまうということがあまり世間に知られていないようにも感じます。ただ、正直子どもを持つまで知らなかった人も多いのではないでしょうか。
■周りの人に助けられた…あったかエピソード
© tomoco_sozai - stock.adobe.com
逆に、周囲の人の行動や言葉で、「ママの気持ちが軽くなった」「子どもが泣き止んだ」というような、あたたかいエピソードも多数集まりました。
■過去のつらい経験から生まれる気持ち
© polkadot - stock.adobe.com
子どもに泣かれてしまうと、泣き止ませられない自分が情けなくなったり、その日のスケジュールが崩れてしまったり、ママは本当に落ち込むと思います。
でも、そんなときに居合わせた人の行動や発言ひとつで、そんなママの気持ちも大きく変わってくるように思います。子どもが小さいときにそのような経験をしたママには、こんな思いが生まれているようです。
だから、小さいお子さん連れてお買い物してる方を見ると、「困っていないかな?」とつい見ちゃいます。手助けできることがあれば、お手伝いしたいです。
■応援している人たちはいっぱいいる
© buritora - stock.adobe.com
どんなに子どもの泣きやすい時間帯や場所を避けたとしても、たとえぐずられたときの準備をしっかりしていたとしても、ひどく泣かれてしまうことがあります。かと思えば、ママがすごく心配しながら出かけたのに全然泣かなかった、なんてことも。つまり、子どもの機嫌は事前に予想できるものではなく、泣くのを完全に防ぐことは不可能なんだと思います。
しかし、今回のアンケート結果にも出ているように、「外出先で子どもが泣いて困ってしまう」ようなことは、子どもの年齢が上がるにつれて減少してくることがわかります。
現在進行形で困っているママは、まだ先のことを考えられないかもしれませんが、アンケートにはこんなコメントがありました。
友人の赤ちゃんはご機嫌で、わが子と比べてしまい悲しくなってしまいました。4歳になったいまでは、もちろんそんなことはありません。長女が赤ちゃんの頃は不安も多く、思い出すと涙がでそうになりますが、「ずっとじゃない、成長するから大丈夫!」、「いっぱい抱っこしてかわいがろう!」って言いたいです
かつての経験を「かわいかったなぁ」と思える人、「つらくて思い出したくない」と思う人、それぞれいるでしょう。しかし、“外出先で困ったときの気持ち”はパパママならばきっと共有できるもの。もしそのような理由で困っているママがいれば、言葉や行動に表さなくても応援している人はたくさんいます。
ウーマンエキサイトが取り組んでいる「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」。子育て中のパパやママにとって少しでも過ごしやすい社会にしたい、赤ちゃんと過ごす毎日に一生懸命なママにエールを送りたい、という“想い”を可視化するこのプロジェクトにも、たくさんの賛同者が集まっています。
●電車やバスで赤ちゃんが泣き出したときのママやパパの申し訳なさそうな表情…大丈夫ですよと声を掛けたいけど、せめてこの運動に賛同させて貰います。(40代男性)
●ママが不安そうな顔してると赤ちゃんも不安になっちゃうから、ニコニコしててあげて~! 泣いてても赤ちゃんはかわいい!(30代女性)
© aijiro - stock.adobe.com
こんな風に周りのやさしい気持ちが、ママに目に見えて伝わっていけば、赤ちゃんと外で過ごす時間がとても幸せな時間になっていけるかもしれません。外出先で公共機関で赤ちゃんが泣いてしまうのは怖い。でもあたたかく見守っている人もたくさんいますから、少しでも安心して育児が楽しめればいいなと思います。
「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」:https://woman.excite.co.jp/welovebaby/
回答数:46
(古口春菜)
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