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<Wコラム>疑惑の裏に権力移動? 韓国社会を揺さぶる沈没旅客船「セウォル号」のオーナーの死

Wow!Korea / 2014年7月29日 13時47分

沈没旅客船「セウォル号」オーナー、ユ・ビョンオン氏

4月に起きた韓国沈没船事故。約300人の死亡者を出してしまった大型旅客船「セウォル号」の実質的オーナー、ユ・ビョンオン氏が、白骨が見えるほど腐敗した変死体の姿で発見され、息子、美人の「護衛武士」、運転士など、側近らが次々と逮捕・自首・出頭している。

ユ氏の遺体は、すでに6月12日にウメ畑農家の人によって発見されていたが、死体発見現場となった韓国・順天(スンチョン)の管轄警察署は1か月以上もただの「ホームレス」の遺体と勘違いしていたという。

22日になってようやく、「推定変死体とユ氏のDNAや指紋の鑑定結果が一致している。」と発表した訳だ。

ユ氏には5億ウォン(約5千万円)の懸賞金がかけられ、韓国検察と警察は総力を上げて彼の行方を捜査していたが、当局は最後の最後まで失墜したプライドを取り戻すことなく、国民の不信をますます煽る形となってしまった。

そして、遺体の状態や遺品の種類などから不可解なことが多数指摘されており、「他殺」の可能性も浮上している。

さらには、ユ氏が逃亡生活中に書いた政府やマスコミを非難する直筆文書が公開されていたことから、その翌日に行われた警察当局のDNA鑑定結果発表に対しては、捜査ミスを隠ぺいするための「捏造」、政府の責任逃れを図る「陰謀」との疑惑説も持ち上がっていた。

また、指紋鑑定についても、当初は「腐敗のため採取は困難」と発表していたが、DNA鑑定結果の発表後になって「指紋の鑑定にも成功した」と追加発表されたことで、疑問の声が更に上がっていた。

では、「他殺疑惑」からみてみよう。

まずは変死体と一緒に現場で発見された焼酎瓶だが、2003年2月に生産された「BOHAEGOLD」(アルコール25%)という種類で2007年に製造中止となった商品だ。

普段からお酒を飲む習慣がなく、アルコール類に対する知識も乏しいはずであるユ氏がそれも逃走中に飲んだお酒とは思えない焼酎と言える。

ただし、「ホームレス」に偽装・変装するため、ホームレスらしき空き瓶をカバンに入れていたとの説明もある。しかし、それならば、もっと新しい商品の空き瓶が似合うはずだ。

また、最後にユ氏に会っていた女性秘書は、「隠居地の別荘に検察が来る前にユ氏はある男と一緒にいなくなった。」と供述していたことからも、他殺の可能性を排除することはできない。しかし、英語で日記を書いていた彼女は、後ほどこの陳述を覆す。

登山用帽子を被ったまま、スニーカーはキレイに脱がされており、腹部に両手をおいて体をまっすぐに伸ばした死体の状態からも、何者かによって演出された雰囲気が漂っているとの意見は少なくない。

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