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【鼎談インタビュー】キム・コッピ、石倉三郎、犬童一利監督映画「つむぐもの」の魅力を語る!

Wow!Korea / 2016年3月7日 21時7分

―キム・コッピさんはヨナ役を演じて、いかがでしたか?

キム・コッピ:ヨナは専門的に介護の勉強をしたわけではないですよね。そして、ヨナの性格上、たぶん、(介護は)やりたくないと思っていたと思います。ヨナとしてはそういう状況になったら、自分の思い通りにやると考えていたと思います。ですが、身動きがとれないお年寄りと接することによって、どんな風に接したらいいかなと考えるきっかけになりました。

―キム・コッピさんご自身は映画で描かれている介護についてどう思われますか?

キム・コッピ:私は、介護される側のお年寄りがヨナの事をいいなと思うくだりがあり、何故かな?と考えたんですが、私は分かる気がしたんですね。私が逆の立場だったら、あまりにも過度に親切にされると「本心じゃ、ないんじゃないかな」と感じてしまうんじゃないかなと思うんですね。でも、ヨナの場合はまっさらな気持ちで、自分の正直な感情のまま向き合ってくれるので、介護を受ける人も「あっ、この人は自分の事を感情のある人間として接してくれるんだ」と思ってくれると思います。そういうところで、ヨナの事をみなさん、気に入ってくれたんじゃないかなと思います。

―この映画に出演後、介護に対し、変化したことはありますか?

石倉三郎:この映画に出演するずっと以前に介護について考えていました。介護福祉士の方たちの苦労、給料の安さ、置かれている劣悪な状況をこれは国がなんとかしないといけない問題なんですよね。専門職だから、きちんとした位置に於くべきだと思っています。3Kだけど、収入はいいんだよという点から始めないと介護をする人がいませんよ。そういった点でこの作品は福祉関係の方にも観て頂きたいですが、普通の方にもぜひ、観て頂きたいですね。

キム・コッピ:韓国では介護が必要な方、親などを介護施設に送るということを避ける傾向にあるんですね。何故かと言うと、そういう施設に親を入れると親不孝だと思われてしまう、親を捨てたという認識があるからなんですね。もちろん、そういった認識も変わって来てはいるんですが、まだそういうところがあります。私はそういった施設は必ず必要だと思いますし、積極的に利用して欲しいと思います。その為には国のレベルでしっかり、福祉体制を整えて、国が支援すべきだと思います。誰でも老いや、病気の問題は抱えることになると思いますし、一方では寿命が長くなっている訳ですよね。

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