【鼎談インタビュー】キム・コッピ、石倉三郎、犬童一利監督映画「つむぐもの」の魅力を語る!
Wow!Korea / 2016年3月7日 21時7分
誰一人避けられない問題だと思いますので、そういった施設はなおさら必要ですし、国がそういったところに手を指し述べるべきだと思います。そうすれば、介護だとか、福祉に対してもどんどん、研究もされるでしょうし、発展していくと思うので、これからより良い方向性を探せると思います。そして、そういう状況が整うことによって、人が人間として、悲惨な状況でなく、最後まで幸せに生きられるようになって欲しいと思います。
―監督はじめ若いスタッフも多い撮影現場でしたが、どんな感じでしたか?
キム・コッピ:.若い方が多いという雰囲気のせいか、とっても楽しい現場でした。日本は相対的に厳格な雰囲気があると思っていたんですが、今回の現場は本当に自由な感じで、演出のスタイルは俳優の感情を大事にしてくれて、いっしょにコミュニケーションをとりながら演出をして下さったので、いい雰囲気でした。
―コッピさんはどのシーンがお好きですか?
キム・コッピ:私も好きなシーンがいくつもありますが、先ほど石倉さんがいったお酒を飲むシーンも良かったですね。
―最後にこの作品をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
犬童監督:みんなで本当に丁寧に作った映画でして、映画は観てもらって完成だと思うので多くの方に観てほしいですね。
そして、劇中に出てくる“指キッス”を流行らせたいですね。「つむぐもの」のムーブメントを起こしたくて、僕と脚本家たちが韓国に行った時、「フリー指キッス」のプラカードを持ってトライしたので、そういった意味でも流行らせたいですね。
韓国のあいさつだと思っている方も多いですが、実は僕が考えたオリジナルなんです(笑)。
観る人の立場で感じ方は違うと思いますが、この作品のテーマである“人と人”という本質的なメッセージは人が本来持っているものだと思うので、ぜひ多くの人に見て頂きたいですね。
インタビューを通し、介護問題についても率直に語ってくれたキム・コッピと石倉三郎。
映画は観てもらって完成と語った犬童監督。深い信頼関係で結ばれている3人へのインタビューは映画同様、テーマである“人と人”、の温かさに触れたものとなった。
「越前和紙をよく見てみると繊維の1本1本が折重なり、絡み合い同じものが1つとしてない1枚の美しい和紙(面)を形成している。繊維の1本1本が人の様に思え、人と人が助け合い同じものが一つとしてない強固な人生を感じる」とあるようにテーマである人と人を和紙になぞり、介護問題、後継者問題、そして日韓問題と3つをテーマに映画というエンターテイメントを通して描いている本作への期待が益々高まる。
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