<Wコラム>『テバク』第11話! さらに視聴率をアップできるか
Wow!Korea / 2016年5月2日 22時15分
『テバク』は5月2日に第11話の放送となる。視聴率を見ると、第9話が8.0%だったが、第10話は8.9%となり、0.9ポイント上昇している。このアップは大きい。いい流れをつかんだ『テバク』が、さらに視聴率を上げることができるだろうか。
■『チョ・ドゥルホ』を追う『テバク』
日本はゴールデンウィークの真っ只中で、5月2日は平日にもかかわらず朝の通勤電車がいつもの月曜日と違って、それほど混雑していなかった。連休の谷間ということで、休みにした会社や学校が多かったのだろう。
まさに“ゴールデンウィーク気分”にひたりきっている日本とは異なり、韓国はいつもどおりの月曜日である。週の初めは誰でも気分がブルーなものだが、1日の勤めが終わると、夜に「月火ドラマ」の放送がある。
地上波3局を見ると、KBSが『町の弁護士チョ・ドゥルホ』、MBCが『モンスター』、そして、SBSが『テバク』である。この中で視聴率トップの座を維持しているのが『町の弁護士チョ・ドゥルホ』だ。大物俳優パク・シニャンが久々にドラマに戻ってきて、弁護士として大活躍している。
これまで数々の高視聴率ドラマの主役を演じてきたパク・シニャン。その神通力はまだまだ健在というところだろう。
しかし、その神通力もいつまで通じるかはわからない。同時間帯で放送されている『テバク』が上昇気流に乗って『町の弁護士チョ・ドゥルホ』の視聴率を奪う構えを見せているからだ。
■第9話がターニング・ポイント
『テバク』の視聴率が第10話で0.9ポイント上昇したのには理由がある。カギを握るのはむしろ第9話なのである。
この第9話は『テバク』のストーリーの中で特に重要な回となった。
老論(ノロン)派の重鎮の金昌集(キム・チャンジプ)が使節として行っていた清国から帰ってきて、王宮内で緊迫感が増していった。
史実を見ても、金昌集はヨニングン(後の21代王・英祖〔ヨンジョ〕)を強力に後押しした人物であり、彼の登場は19代王・粛宗(スクチョン)の後継者争いがますます激化することを象徴していた。
案の定、すでに世子(セジャ/王の正式な後継者)に決まっていた景宗(キョンジョン)が動揺して体調を崩してしまう。これだけに、金昌集の登場がいかに物語に波風を起こしているかがわかる。
しかも、金昌集を演じているのが、名脇役として知られる俳優のイ・ジェヨンである。本格派の時代劇が好きな人にとっては、たまらないキャスティングになっている。
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