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【合同インタビュー】名匠イ・チャンドンが認める新鋭ユン・ガウン監督、少女たちの成長物語を描く「わたしたち」の撮影秘話を語る

Wow!Korea / 2017年9月19日 19時22分

チェ・スインはとても内向的で口数も少なく、物静かでした。でも、何かを表現したいという意欲があり、演技スクールに何か月か通っている優等生のような子でした。とても印象的だったのは、5、6人のグループオーディションのとき、オーディション前まで自由に遊ばせていたら、他の子たちは携帯電話でアイドルの音楽をかけて、それに合わせてダンスをしたり、「その服あそこで買ったんだね」、「そのリップ、どこのだね」とかおしゃべりをしながら、すぐに仲良くなっていたんですが、スインだけはポツンと、その状況を静かに見守っていたんです。どう話しかけたらいいのか言葉を選んでいるようでした。それに、他の子たちは、監督である私に気に入ってもらおうと、いろいろアピールしてきたんですが、スインはそういうことがなく、私のほうから「ダンスしてみる?」と声をかけても、「アイドルのこと、知らないから」という感じで。私によく見せなきゃいけない場面なのに、彼女は彼女としてしっかり存在していたんです。それが、演技にも反映され、一瞬で役になりきることができたし、状況に応じて、それを演技で見せられるのがとても印象的でした。

ジアは、ソンを静かなスインに決めたので、おしゃべりで誰とでも仲良くなれる社交性のある子というキャラクターにしようと考えていたんですが、ソル・ヘインに会ったとき、彼女はシックな感じで、中性的な魅力というか。声もハスキーで、ボーイッシュな感じがしたし、サバサバと友達と接して、みんなを魅了する子だったんです。そんな彼女の魅力がこの作品に加わったらいいなと思い、ヘインに決めました。

ボラはマドンナ的なところがあって、いい子で優しい優等生というキャラクターです。イ・ソヨンと話していたら、もし私が同じクラスだったら憧れるし、友達になりたい子だなと思ったんです。それで、彼女がボラ役を演じれば、クラスのみんなが彼女を好きで、人気があるという設定にもなると思ったので、ソヨンを起用しました。

―撮影をしながら、子役俳優のリアクションを大事にされたそうですが、子供たちの演技で驚かされたことや、ユン監督が想像していたものとは違うリアクションがあったシーンなどを教えてください。

想像していたものと違うリアクションだったということで言えば、ジアがソンからもらったミサンガブレスレットをソンの目の前で、腕から外すシーンですね。最初に書いていたシナリオでは、リハーサルを始めたら、子供たちにとっては暴力的に感じたようで、10回、20回と何回やっても、演じながら泣き出してしまい、演技の終着点がなくなってしまったので、シナリオを修正しました。他にも、こちらとしては意図していないんですが、子供たちが暴力的だと感じたときは、修正して別の描き方をするよう工夫しました。

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