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【合同インタビュー】名匠イ・チャンドンが認める新鋭ユン・ガウン監督、少女たちの成長物語を描く「わたしたち」の撮影秘話を語る

Wow!Korea / 2017年9月19日 19時22分

―撮影が終わってからは、子役俳優たちには何と声を掛けましたか?

映画に出演するというのは、強烈な刺激的な体験になるので、それが尾を引いて、毒のように残ってしまうこともあるのではないかと思ったんです。しかも、いきなり注目を浴びる立場になってしまったので、この経験が心の傷になってしまったらどうしようと。この経験だけにこだわるのは怖いなと思ったので、それぞれが自分の元の居場所に戻るよう言いました。そして、「みんなが小学生として過ごしている間に、私は監督として、また作品を作るから」と送り出し、「お父さん、お母さんの言うことをよく聞いて、友達とも仲良くね」と小言のような言葉をかけました(笑)。

インタビューが始まり、「ソン役のチェ・スインさんと顔の雰囲気が似ていますね」と答えをかけると、照れ笑いをしながら「スインに申し訳ないです」と恐縮する姿を見せ、柔らかい物腰で、一つ一つの質問に誠実に答えてくれたユン・ガウン監督。自身の経験を通して、人の痛みや辛さが分かっているだけに、現場でも愛や優しさを持って子役俳優たちと向き合っていたことが言葉の節々から感じられ、そんな優しさと力強さは作品にも反映されている。

この作品を制作するにあたって、「私たちはさまざまな理由で、愛する人を傷つけ、愛する人に傷つけられる。それでも、本当の気持ちを伝えることを諦めてはならない。前を向いて生きるために、何度も愛さねばならない」というメッセージを込めたユン・ガウン監督が描く“なかよし”2人の成長物語「わたしたち」は、9月23日(土・祝)東京・YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー!

「わたしたち」

STORY:小学校4年生の少女ソンはいつもひとりぼっち。終業式の日に偶然出会った転校生のジアと友情を築いていくが、新学期になるとその関係に変化が訪れる。さらに、共働きの両親を持つソンと、裕福だが問題を抱えるジアの、互いの家庭環境の違いも二人の友情に小さな暗い影を落とす。そんなある日、ソンは勇気を振り絞ってジアとの関係を回復しようとするが、些細なことからジアの秘密をばらしてしまう……。

監督・脚本:ユン・ガウン企画:イ・チャンドン

出演:チェ・スイン、ソル・へイン、イ・ソヨン、カン・ミンジュン、チャン・ヘジン

2016年/韓国映画/カラー/94分/1.85:1/DCP

写真コピーライト:(C)2015 CJ E&M CORPORATION and ATO Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED

提供:マンシーズエンターテインメント配給:マジックアワー、マンシーズエンターテインメント

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