ビル等のメンテナンス展開のハリマビステム、実績から中計の進捗を見守りたい
財経新聞 / 2024年4月19日 15時44分
ハリマビステム(9780、東証グロース)。ビルなどのメンテナンスを手掛ける、独立系中堅企業。医療機関や官公庁の実績目立つ。民間分野の拡充にも注力中。
具体的には今2024年第3四半期末で以下の様な運営・管理を手掛けている。
「ビル約700件、虎ノ門ヒルズビジネスタワーや横浜ランドマークタワーが代表例」「マンション約1100件」「病院・医療施設約80件」「大学など教育施設約40件」「ホテル約50件」「物流倉庫約50件」「研究施設やスポーツ施設etc約160件」等々、幅広い。
独立系でここまで幅広く事業展開を運営しうる背景としては、PPI(官民連携)/PFI(民間資金活用)での公共事業の実績に対する評価が指摘されている。
企業収益にブレは不可欠だが、2021年3月期から前3月期まで3期間の平均営業増益率は15.2%。そして今3月期も「4.3%増収(264億円)、11.8%営業増益(9億1000万円)、7.7%最終減益(6億8000万円)」計画。開示済みの第3四半期までに積み上げた実績の計画比比率は、75%/82%/83%。かつ今期に至る4期間で「1:2株式分割」を挟み、実質上の増配が継続している。
斯界を知るアナリストは「公共関連事業、民間事業で積み重ねた実績は、1800名近い技術系資格取得者数が示すように運営・管理の手際良さを示していると捉えられる。と同時に評価に値するのは管理を手掛ける上での、例えばUVCエミッターといった装置の導入などにも積極的」と評価する。
ちなみにUVCエミッターは、紫外線の照射によって空気中のバクテリア・カビ・ウィルスを破壊する高出力紫外線殺菌装置。空調システムに取りつけることで、熱交換コイルのファンが導入初期の様なパワーを取り戻し熱源・清掃コストの削減を可能にする。ハリマビステムが導入しているものは、他社製に比べ約6倍の効力を有するという。
そんな同社は至2025年度の中計を推進中。「売上高250億円(22年度実績224億3000万円)、営業利益12億5000万円(7億6000万円)、営業利益率5.5%(3.4%)、純益8億8000万円(6億9000万円)、ROE10.5%以上(10.2%)」を掲げている。
本稿作成中の時価は680円台入り口、予想税引き後配当利回り1.76%。年初来高値776円(3月28日)をつけた後に625円(4月3日)まで調整し、下にあれる相場の中で踏ん張っている状況。予想PER9.56倍と割安。過去10年間の株価動向は調整済みベースで3.5倍強。中計への進捗を見守りたい・・・
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