特集2018年2月26日更新
意外と知られていない企業名・ブランド名の由来
普段からよく見聞きする企業名やブランド名の意外な由来や、そこに込められた意味や願いをまとめました。「名は体を表す」という言葉もありますが、名の由来や企業の願いを知ることでイメージが変わるかもしれません。
アマゾン(Amazon)
当初、「Cadabra.com」との社名だったが、英語で “死体” を意味する “cadaver” と音が似ていたため、「Amazon.com」に変更された。創設者のベゾスは、1番目のアルファベッドである “A” から始まる名にしたいと思っていたところ、“Amazon” という言葉を発見したのだとか。
“Amazon” には「エキゾチック、独特な、様々な」という意味があり、会社のイメージにピッタリだったことから採用。また、ベゾスは世界で1番長い川を「アマゾン川」と勘違いしていたようだが、実際はナイル川が世界最長。しかし、水量はアマゾンの方が圧倒的に多いという。
ビックカメラ(BIC CAMERA)
「『Bic』はバリ島のスラング(俗語)です。『大きい(Big)』の意味を持つ一方、ただ大きいだけでなく中身を伴った大きさ、という意味もあります。『限りなく大きく、限りなく重く、限りなく広く、限りなく純粋に。ただの大きな石ではなく、小さくても光輝くダイヤモンドのような企業になりたい』という希望をこめて、『ビックカメラ』と命名しました」
イオン(AEON)
イオン(AEON)はラテン語で「永遠」という意味で、さらにイオンに含まれる語源の中には「夢のある未来」という意味があり、「夢のある未来を創る担い手になる」という意志が込められているそうです。
ベネッセ(Benesse)
bene(ベネ)はラテン語で 「よい、正しい」という意味、esse(エッセ)はラテン語で「生きる、暮らす」という意味。「Benesse」は、この二つを合わせた造語だということです。
95年には社名をベネッセコーポレーションに変更、大証2部(2000年に東証1部)に上場した。ベネッセは、ラテン語の「よく生きる」という意味に由来する。
ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)
名前の由来は、桃太郎。公式サイトによれば、創業者の野口美佳さんが次のように決定したそうです。
・「ピー」という音はかわいい
・アルファベットの「P」を入れたい
・桃太郎を元にした「ピーチ・ジョン」というブランド名にしよう
雑談をしながら考えていたとのことで、桃太郎からピーチ・ジョンにつながるところで話が飛躍しているような印象を受けます。「ジョン」が英語圏のよくある男性名であることから、「桃=ピーチ」「太郎=ジョン」と当てはめたのかもしれません。
ユニクロ(UNIQLO)
ユニクロの由来は、1984年に広島市中区袋町にオープンした「ユニーク・クロージング・ウエアハウス(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)」という衣料品店名にあり、この店名の略称で「UNI-CLO」と綴っていましたが、1988年の会社登記時の書類に「UNI-QLO」と書き間違えてしまったことから、そのまま「UNI-QLO」という商標を使うことになったそうです。
ダイハツ(DAIHATSU)
「東京オートサロン」の会場で、もっともセンスのいい展示といえば、ダイハツかもしれない。https://t.co/v5551M9YcM pic.twitter.com/lEkoUEdHP3
— GQ JAPAN (@GQJAPAN) 2019年1月28日
大阪の「大」と発動機製造の「発」を組み合わせて「ダイハツ」です。とてもわかりやすいですね。
レノボ(Lenovo)
中国のPCメーカー「聯想集団」が使ってきたブランド「Legend」と、「novo」はラテン語で「新しい」を意味する「nova」に由来し、対照的な意味の2語を掛け合わせた造語だといいます。
キヤノン(Canon)
1934年に国産初の精密小型カメラの試作機を作り、それを「KAWANON」と名付けました。これの読み方は「カンノン」。観音様からとった名前です。観音様の御慈悲にあやかり、世界で最高のカメラを創る夢を実現したい、との願いを込めたものだそうです。当時のロゴには、千手観音が実際に描かれています。
そして翌年の1935年に世界で通用するカメラブランド名として、英語で「聖典」「規範」「標準」という意味である「Canon」を発表。これは、先進の技術とサービス活動において世界の標準となり、さらに業界の規範として活動していくという企業精神が込められているそうです。そして、お気づきの通り、「観音様」からとった「KAWANON」と響きが似ているというのも理由です。
インテル(Intel)
Intel’s interim CEO Bob Swan becomes permanent CEO https://t.co/BU4T7hSDOk pic.twitter.com/wQRHDm76ho
— The Verge (@verge) 2019年2月1日
当初、創立者のロバート・ノイス、ゴードン・ムーアは社名を「ムーア & ノイス」にしたかったのだが、発音が「モア・ノイズ(より騒音を)」という英語と似ており、電子機器会社のイメージに合わなかった。
そこで、ノイスの娘が提案した「Integrated Electronics」、省略して「Intel」という社名を採用することにしたのだが、ホテルチェーンの「Intelco」と似ていたため、ホテルから名前の使用権を購入。晴れて現在の社名となったのである。
インテルの名前の由来は"Integrated"と"Electronics"(集積電子工学)を組み合わせたものです。 #Intel pic.twitter.com/8AQ3LyUhPb
— インテル【公式】 (@IntelJapan) May 13, 2015
ナムコ(NAMCO)
いまはバンダイナムコゲームスになったけど、ナムコはもともと中村製作所だったの。「中村コーポ--レーション」でナムコ。
カルビー(Calbee)
会社設立当時の日本人に不足しているとされたカルシウムの 「カル」と、ビタミンB1の「ビー」を組み合わせた造語で「カルビー」となりました。
カルシウムの「カル」と、ビタミンB1 の「ビー」を組み合わせたもの。両方とも生きる上で大切な栄養素であり、人々の健康に役立ちたいとの思いが込められているのだそう。
コカ・コーラ(Coca-Cola)
コカの葉とコーラの実を原材料に使っていたことからこの名が付けられた。コーラの実は英語で「Kola nut」と書くが、“K” を “C” としたほうが見た目が良いという理由から『Coca-Cola』になった。また、今でもおなじみの筆記体で流れるようなロゴは、コカ・コーラの生みの親ジョン・ペンバートン博士の経理を担当していたフランク・ロビンソンが書いたものである。
余談ですが、そもそもコーラは頭痛薬が由来なのですね。
どのようにして作られているか謎に包まれているコカ・コーラだが、米薬剤師のジョン・ペンバートンが販売していた「コカの葉とコーラの実を混ぜ合せた頭痛薬」が元になっているという。彼の助手がこの頭痛薬を炭酸水で割ってみたところ美味しいと評判になり、現在の “コカ・コーラ” が誕生した。
ゼブラ(ZEBRA)
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— ゼブラ (@suraripen) 2018年11月26日
今日は ペンの日 !!!✏️✏️✏️
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ゼブラは121年前の創業以来ペン一筋。
多くの人に愛され、多くの研究を重ね、今日もさまざまなペンを作っています。
これからも皆様に愛されるペンを作り続けていきますヽ(•̀ω•́ )ゝ✧!!#ペンの日 #今日は何の日 pic.twitter.com/g3BrFTQjaG
旧社名は、創業者・石川徳松氏の名前を冠した「石川ペン先製作所」。1914年にシマウマをデザインしたロゴマークを採用した「ゼブラブランド」を作り、そのヒットから社名を今の「ゼブラ」にしました。
「ゼブラ」の由来は、シマウマを漢字で書くと「斑馬」と書くことが出来るため、2人の「王」に囲まれた「文(房具)」ということで、文房具界の王様を目指すという意味が込められているそうです。
4℃
3月生まれの方の誕生石アクアマリンは、みずみずしい輝きが魅力的。身につけると、いつも穏やかな気持ちでいられるといわれています。
— 4°C / ヨンドシー (@4c_jewelry) 2018年2月19日
爽やかな色合いは、これから訪れる春のファッションにも似合いそうですね。https://t.co/6lEZ2BJJG3 #ヨンドシー #ジュエリー #誕生石 #アクアマリン pic.twitter.com/NovbIm6HY1
由来は、地球上に生息するあらゆる生命の源であり、命に潤いを与える“水”という本質は変わることのない存在のようにありたいという思いから。そして、水温の「4℃」というのは氷が張った水の底の温度を表し、これは魚が生息できる安らぎの温度。また、ロゴとしても誰もが読むことができるという理由もあるそうです。
花王(Kao)
1890年(明治23年)に発売した「花王石鹸」が社名の由来です。当時は、洗濯用の「洗い石鹸」と洗顔用の「顔洗い」と呼び分けていて、「カオ(顔)石鹸」と名付ける際の「カオ」の候補に「花王」があったとか。元をたどれば「顔」が由来だったことは意外です。
グリコ(Glico)
栄養素「グリコーゲン」から。
社名の由来でもあるグリコーゲン(糖原)を中心とした、糖質工学を軸に新素材を開発するなど、おいしさに加え“健康”を真面目に考え・追求した中で生まれた、さまざまな製品を形にしている。
グリコといえば「一粒300メートル」という言葉も流行っていましたね。健康を意識して商品開発を続けてきた姿勢がうれしいですね。
セメダイン(Cemedine)
日本製の安価で高性能の接着剤を──善次郎が「セメダイン」に託した想いは強烈だ。「セメント」と力の単位「ダイン」を組み合わせただけでなく、トップブランドだった英国製「メンダイン」を「攻め」ようと、「攻め出せ、メンダイン」という気概が込められている。
ブラザー(Brother)
ブラザー工業のはじまりは、輸入ミシンの修理・部品の製造を行う「安井ミシン商会」が1908年に創業されたことにさかのぼる。当時の国内ミシン市場は欧米製が席巻しており、「国産ミシン」を製造し、「輸入産業を輸出産業にする」ことが創業者兄弟の悲願だった。苦労しながら兄弟で研究・開発をすすめ、1932年にブラザー初となる家庭用ミシンの国産化に成功した。
創業者の安井兼吉氏から安井ミシン商会を継承した長男らの兄弟が「安井ミシン兄弟商会」へ改称。のちに“兄弟”にちなんだ「ブラザー」のブランド名で商品展開をしていき、これが社名の由来になったといいます。