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[球蹴男児U-16]鹿児島実は悔しいドロー。FW岩切瑠音主将はどんな相手に対しても、「自分たちがボールを握るサッカー」を誓う

ゲキサカ / 2024年5月3日 23時0分

FW岩切瑠音は鹿児島実高を前線で牽引

[5.3 球蹴男児U-16リーグD2第1節 熊本学園大付高 2-2 鹿児島実高 大津町運動公園多目的A]

 鹿児島実高(鹿児島)は「2024 球蹴男児U-16リーグ」D2リーグ開幕戦で熊本学園大付高(熊本)と2-2のドロー。主将を務めたFW岩切瑠音(FC.KAJITSU出身)は、「D1昇格が目標で全勝を目指していたので、開幕から引き分けに終わって悔しい」と唇をかんだ。

 試合内容にも選手は決して満足していない。「後ろからビルドアップして、相手を動かして、自分たちがボールを握って攻撃したかった。でも、後ろから蹴ってしまって、自分たちでペースを掴めなかった」。そう話すのは岩切で、高校に入学してから初めての緊張感のある試合ということもあって、練習から積み上げてきたプレーが思い通りに出せない。

 苦しい状況を打開したのは、グランフォルティス沖縄出身のMF當山葵月。複数の強豪校から誘いを受ける中、両親の勧めや森下和哉監督の熱意のある誘いが決め手となって入学を決めたサイドアタッカーはスピードが持ち味で、「1対1だったら誰にも負けない」。前半18分には快足を活かして左サイドを仕掛けて中にパス。反対サイドからゴール前に入り込んだMF上村賢汰が合わせて、試合を動かした。
MF當山葵月は鋭い動きを連発
 以降はJFAアカデミー熊本宇城出身のボランチ、MF松下虎二朗が落ち着いたプレーでゲームをコントロール。鹿児島実のペースで試合を進めると、22分にはセットプレーの流れでPKを獲得。DF前田威吹が自ら決めてリードを広げた。

 思い通りのゲーム内容ではない中でも順調に点数を積み重ねた鹿児島実だが、ここからが続かない。「前半の頭に2点決めて油断したのかなと思います」と話すのは當山で、38分と43分に連続失点し、熊本学園大付に追い付かれてハーフタイムを迎えてしまう。

 再リードを狙った後半は當山を前線に配置。後半30分には當山がドリブルでゴール前まで運んでシュートを放ったが、3点目には至らない。「前がかりになってシュートまでは行けていたけど、課題は決定力。あとは1戦目とあって、みんなが慌てていた。落ち着いたり、冷静にできていたら、勝てていたと思う」(當山)。アディショナルタイムには上村がドリブルでPAまで持ち込んだが、相手DFのブロックに阻まれ、2-2の引き分けとなった。

「決定機をしっかり決め切るところ。相手のペースに合わせるのではなく、どんな相手でも自分たちのやりたい後ろからビルドアップして、自分たちがボールを握るサッカーができるようになりたい」。岩切が悔やんだ通り、課題が見える試合となったが、2点を奪った場面などチーム、個人の良さを感じる部分も多かった。

 球蹴男児U-16リーグで経験を積み、狙うのはAチームでの活躍と全国大会への出場。「選手権では全国大会に出て、鹿実をもう1度全国大会に連れていきたい」と意気込む岩切を中心に鹿児島実はここから上昇気流を描いていく。
MF前田威吹(右)のゴールを喜ぶ
(取材・文 森田将義)

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