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大河原克行のNewsInsight 第280回 2024年は「AI PC」元年、日本HPは「パソコンの定義」から変える - 日本HP 岡戸社長に訊く(前編)

マイナビニュース / 2024年4月23日 17時25分

画像提供:マイナビニュース

日本HPが、国内PC市場におけるブランド別シェアにおいて、2年連続で首位の座を獲得した。その同社が、2024年に注力するのが「AI PC」である。日本HPの岡戸伸樹社長は、「2024年はAI PC元年になる。この市場において、HPブランドをしっかりと定着させたい」と意気込む。一方、重点領域として、「革新的な製品とサービス」、「信頼のサプライチェーン」、「サステナビリティ」の3点をあげ、今後需要拡大が見込まれる日本のPC市場での成長戦略を加速させる姿勢をみせる。日本HPの岡戸伸樹社長に、2024年度の取り組みについて聞いた。前編では、日本HPのPC事業戦略にフォーカスした。

―― 日本HPのPC事業が好調ですね。

岡戸:IDC Japanの調査によると、日本HPは、2022年に続き、2023年も、国内PC市場のブランド別シェアにおいて、トップとなりました。四半期別では、9四半期連続でのトップシェアとなっています。法人向けPCの市況は徐々に回復し、Windows 11へのマイグレーション需要の顕在化や、根強いテレワーク需要もあります。今後、次期GIGAスクール構想によって、さらに市場は活性化するでしょう。また、個人向けPCは、コロナ禍の特需の反動や、外向け需要への支出の増加によって、想定よりも厳しい状況が長引いていますが、AI PCの登場などにより、今後、市況は上向くと予想しています。そのなかで、日本HPが市場をけん引する役割を引き続け担いたいと考えています。

―― 日本HPでは、PCの定義を「パーソナルコンピュータ」から「パーソナルコンパニオン」に変えました。改めて「パーソナルコンパニオン」の意味を教えてください。

岡戸:これまでのPCは情報処理が中心でしたが、AI PCの登場によって、より創造することに利用するシーンが増えてくると見ています。いままで以上に自分の付加価値を高めることをサポートしてくれるようになるわけで、まさに「コンパニオン(伴走者)」としての役割を果たすことになります。これまでのPCは、とっつきにくいところがあったり、後ろに隠れていたり、バックオフィスの生産性を高めるといった役割でしたが、AIの出現によって、テクノロジーが一気に身近になり、PCが私たちの横に来て、伴走者となりながら、創造性の高い仕事をアシストしてくれるようになる。これが、日本HPが打ち出しているパーソナルコンパニオンということになります。

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