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大河原克行のNewsInsight 第280回 2024年は「AI PC」元年、日本HPは「パソコンの定義」から変える - 日本HP 岡戸社長に訊く(前編)

マイナビニュース / 2024年4月23日 17時25分

日本の市場では、軽量、モバイルに対して、高いニーズがあります。軽量という点では、Dragonflyや今回のAeroによる提案を行い、モバイルではeSIM Connectによる提案を行っています。これらが、日本市場にどう受けられるのかといったことは、グローバルからも高い関心が寄せられています。日本のお客様のニーズは先進的であり、HPの製品開発に強い影響を与えています。今後、HPは、どう差別化していくか。その方向性のひとつを示す役割も担っています。

―― 日本HPは、ハイブリッドワークを、日本における成長機会のひとつに位置づけています。自らも柔軟な働き方を実践していますが、この分野ではどんな強みを発揮できますか。

岡戸:ハイブリッドワークが日本の社会に定着しはじめ、都内では約5割の企業がハイブリッドワークを行うことができ、全国でも約3割の企業がハイブリッドワークを実施できるようになっています。日本HPでも、週1日はオフィスに出社する「フレックスワークプレイス制度」を採用していますが、2023年12月~2024年2月の社内調査によると、リモートワークを週3日以上行っている社員は38%、週2日~3日が28%、週1日程度が34%となっています。リモートワークは、業務内容にあわせて、個人の自由裁量で選択できるようになっており、ほぼすべての社員が、週1回以上のリモートワークを活用しています。いわば、社員は働く場所の選択権を持って仕事をしており、「オフィスの民主化」といえる状況が生まれています。こうした動きが広まってくると、これまで以上に、ハイブリッドワークの体験向上が重要になります。具体的には、カメラや音声に対する品質がより求められてくるわけです。HPは、2022年9月にPolyを統合しましたが、製品同士の組み合わせだけでなく、PCのなかにもPolyのテクノロジーを取り込み、PC本体の音質や画質を強化しています。これもハイブリッドワークへのニーズに対応したものだといえます。

また、どこからつないでも、安心安全にデバイスを使える環境の実現も重要になります。先に触れたeSIM Connectは、公衆Wi-Fiにつながなくて済みますから、セキュリティリスクを下げることができます。また、持ち運びが増加することで紛失の危険性が高まりますが、HP Protect and Trace with Wolf Connectでは、電源がオフになっていても、位置を特定したり、データを消去したりといったMDMが実現でき、安心、安全に大きく貢献します。さらに、プライバシースクリーンソリューションであるHP Sure Viewでは、キーをひとつ押すだけで、独自の反射テクノロジーによって、他人から画面をのぞき見されることがなくなり、プライバシーを守ることができます。

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