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効率よく仕事を行うための「上司との付き合い方」 スムーズに仕事を断る「とっておきの一言」とは

東洋経済オンライン / 2023年12月11日 17時0分

宴席での気くばりというと、お酌をすることが気くばりみたいな感じになっていますが、それには違和感を覚えます。

ある特定の世代以上の人はそれを期待しているところもあるようなので、そこは相手とTPOを見ながら臨機応変にということになります。お酌をするといっても飲みたい人もいれば、そんなに飲みたくないという人もいますから。

自分の役割を意識する

上司と話をするときの気くばりもあると全然違います。

あなたが上司から何を期待されているのかを確認するのが、おすすめです。自分の思い込みで「こうだろう」と思ってやっていると、そこには必ずといっていいほどズレが生じます。

たとえば、これからあなたと上司が打ち合せをするとしましょう。

よくわかっている上司であれば、打ち合わせの前に内容の全体像を描いたメモを渡してくれます。よくわかっている部下は、その時点で「この案件で私に期待されていることは何でしょうか」、と直接確認します。

その確認があると、この部下は気くばりができていると評価されます。お互いの役割について話がしっかりできるので、打ち合わせにズレは生じません。

人間関係的にも目を向ける

リーダーは中間管理職として、上司と部下の人間関係的な気くばりにも目を向ける必要があります。上司と部下では利害が対立することがあります。そんな場合、中立的な立場で落としどころにファシリテートしてくれる人がいると、とても助かります。

トラブルが発生したときも第三者的な立場から、すべての関係者の話を聞くのがよいでしょう。トラブルをそのまま継続させたいと思っている人はいないはずですが、それぞれのエゴやプライドがあります。

なかなか振り上げた拳を下ろせない状態になっていることが結構あります。それを下ろせるように、うまく誘導していく役割も中間管理職には期待されます。

そこで誘導するときのスキルとして、パラフレーズの応用があります。

パラフレーズとは相手が言っていることを咀嚼しながら整理して繰り返すことです。この整理のなかで主張を少しずつ変えて、利害が相反する両者を近づけていくというものです。

ちょっとずつ近づけていき、「あれ、実は同じこと言っていませんか?」と話します。

この手法は私がファシリテーションをするときによく使います。

たとえば、明らかに買う側と買われる側で、利害が相反してああだ、こうだと言っている場合、少しでも近しい発言があったら、「この点に関しては〇〇とおっしゃっていますが、これは××という意味で、こちらも××という意味なので……。あれ! これって同じことですよね」。

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