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ビヨンドMBAの可能性秘める日本の「100年企業」 元中小企業庁長官が語る「温故知新」経営の強み

東洋経済オンライン / 2024年1月1日 9時0分

――相違点は。

MBAの経営理論は、経営上のリスクや不確実性を所与のものと捉える。不確実性はつねに存在するという前提から上記のリーンスタートアップの手法をとるわけだが、彼らが気づいていない事実がある。不確実性は「減らせる」のだ。

100年企業は、100年という時間の中で危うい取引、リスクを削ぎ落とし、信頼できるステークホルダーとの関係を踏み固めている。この理論はまだ未発表だが、100年企業は幾度も危機を乗り越える過程で、不確実性を低下させている。

MBA理論を実践しているであろうS&P500銘柄の平均寿命は1935年に90年だった。ところが2015年には15年に縮んでいる。企業(株式)の売り買い圧力に晒されるS&P500銘柄企業は新陳代謝が激しすぎるため企業の寿命が短いのだ。MBAの経営理論に則れば寿命が短いことは良いことかもしれないが、不確実性は減らない。

100年企業には、MBAの経営理論をビヨンドする理論が詰まっている。今年2024年は、これを世界に発信していくつもりだ。

野中 大樹:東洋経済 記者

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