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NY外為市場=ドル対円で上昇、日銀総裁発言受け 対ユーロでは下落

ロイター / 2024年3月2日 7時14分

ニューヨーク外為市場では、日銀の植田和男総裁が物価目標の達成が見通せる状況ではないとの認識を示したことを受け、ドルが対円で上昇した。ただ、米経済指標が予想を下回ったことで、対ユーロでは下落した。(2024年 ロイター/Shohei Miyano )

[ニューヨーク 1日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、日銀の植田和男総裁が物価目標の達成が見通せる状況ではないとの認識を示したことを受け、ドルが対円で上昇した。ただ、米経済指標が予想を下回ったことで、対ユーロでは下落した。

植田総裁は2月29日、ブラジル・サンパウロで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の会見で、2%の物価目標の持続的・安定的実現について、現時点で達成が見通せる状況ではないとの認識を示し、「私の考えでは、今のところまだそこまでには至っていないということかと思う」と語った。

インフレ見通しのほか日銀の金融政策の行方は、春季労使交渉に左右される可能性があるとの見方が出ている。CIBCキャピタル(トロント)の北米外為戦略部門の責任者、ビパン・ライ氏は「労使交渉の結果、インフレが持続するというシグナルが増えるというわれわれの見通しが正しければ、日銀はマイナス金利政策の解除に向かうだろう」との見方を示した。

ただ「すでに織り込まれているようにも見える」とも指摘。「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)がこの先どのように微調整されていくかが注目される」と述べた。

各社労組は13日の集中回答日に向け会社側と交渉。その後、日銀は18─19日に金融政策決定会合を開く。

終盤の取引でドル/円は0.09%高の150.10円。

ユーロ/ドルは0.31%高の1.0837ドル。

主要6通貨に対するドル指数は0.23%安の103.87。

この日発表の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)の2月の製造業景気指数が47.8と、1月の49.1から悪化。50割れは16カ月連続となり、2000年8月─02年1月以来の長さとなった。

また、欧州連合(EU)統計局発表の2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.6%で前月の2.8%から低下したものの、市場予想の2.5%をわずかながら上回った。

欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備理事会(FRB)がいつ利下げに着手するのか見極める動きが続く中、ユーロは昨年11月以降、1.07─1.11ドルのレンジ内にとどまっている。ラボバンクの外為戦略責任者、ジェーン・フォーリー氏は「ECBの見通しの変化のほか、FRBが6月にも利下げに踏み切る可能性を巡る市場の見方の変化など、新たなニュースが模索されている」と語った。

英ポンド/ドルは0.26%高の1.2655ドル。イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は1日、英中銀の利下げ着手は「まだ遠い」との考えを示した。

暗号資産のビットコインは1.4%高の6万2320ドル。2月28日には6万3933ドルと、2021年11月以来の高値を付けていた。

ドル/円 NY終値 150.15/150.16

始値 150.39

高値 150.71

安値 150.06

ユーロ/ドル NY終値 1.0835/1.0839

始値 1.0817

高値 1.0843

安値 1.0799

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