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EUの有志連合軍巡り運用整備を 独、危機対応で呼び掛け

ロイター / 2021年9月3日 5時32分

ドイツ政府は2日、アフガニスタンからの大混乱の撤収を教訓にし、欧州連合(EU)に対して危機に対処するため素早く派遣する有志連合軍を可能にするように呼び掛けた。写真は5月5日撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

[ブルド(スロベニア) 2日 ロイター] - ドイツ政府は2日、アフガニスタンからの大混乱の撤収を教訓にし、欧州連合(EU)に対して危機に対処するため、有志連合軍を素早く派遣できるよう、運用整備を呼び掛けた。

EUは2007年に1500人の軍の制度「EU戦闘群」を設けたものの、資金や派遣を巡って意見が分かれて使われておらず、取り組みは停滞していた。

EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は「歴史を進める出来事が時折起こる。アフガニスタンはその一つだと思う」と述べ、10月か11月の計画策定に期待。米国への依存を減らすため、すぐに出動できる5000人の初動部隊を創設するようEUに求めた。

EUの中で大きな軍事力を持っているものの、歴史的に軍の派遣に尻込みしてきたドイツの提案はEUの意思決定に依存するが、27カ国全てが派遣する必要はない。共同防衛に懐疑的だった英国がEUを抜けたため、現実味を帯びてきた面もある。

ただ、会議に参加した外交筋らはロイターに対し、今後の進め方については何も決まっていないと指摘。加盟27カ国や各国の議会などを巻き込むことなく、派遣の迅速な承認を決定する方法について合意できずにいるという。

EUの複数の外交官は、来年3月までに制度設計と資金拠出で最終的に合意したい考えを示している。

ドイツのクランプカレンバウアー国防相は「EU加盟国に軍事力はある。将来の欧州の安全保障や防衛のために、どうやって共同で軍事力を活用するかだ」と述べた。

スロベニアのトーニン国防相は共同軍は5000人から2万人とし、派遣決定は加盟国の全会一致にしてはならないとの見方を示した。

米国務省のプライス報道官は定例記者会見で、「欧州が一段と力強くなることは共通の利益」とし、米国はEUと北大西洋条約機構(NATO)との協力強化を支持すると述べた。

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