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新型肺炎、中国の感染者5090人増 クルーズ船がカンボジア到着

ロイター / 2020年2月14日 14時34分

 中国保健当局は2月14日、新型肺炎について、13日時点での新たな感染者は5090人、新たな死者は121人と発表した。感染者数は累計6万3851人。現在5万5748人が治療を受けている。死者の累計は1380人。写真は天津市で市民を個別訪問する医療スタッフ。提供写真。12日撮影(2020年 ロイター/China Daily via REUTERS)

[北京/シアヌークビル(カンボジア) 14日 ロイター] - 中国保健当局は14日、新型肺炎について、13日時点での新たな感染者は5090人、新たな死者は121人と発表した。感染者数は累計6万3851人。現在5万5748人が治療を受けている。死者の累計は1380人。

震源地の湖北省は同日、13日時点での新たな感染者は4823人、新たな死者は116人と発表している。

このほか、黒竜江省で2人、安徽省、河南省、重慶市でそれぞれ1人、新たに死者が出た。

日本政府は13日、新型肺炎による国内初の死者を確認した。これまで中国本土以外で死者が出ているのは香港とフィリピン。

シドニー大学国際安全保障研究所の感染病専門家、アダム・カムラトスコット氏は、感染拡大がピークに近づいている兆しはないと指摘。「中国当局は感染拡大の阻止で最善を尽くしているが、これまでに講じたかなり大胆な策でも、小出しで遅すぎだったようだ」と述べた。

<日本などが入港拒否のクルーズ船、カンボジアに到着>

日本などが新型コロナウイルス感染への懸念から入港を拒否し、約2週間停泊できずにいたクルーズ船「ウエステルダム」は13日にカンボジア南部シアヌークビル港に到着し、14日には下船を開始した。

ウエステルダム号には、1455人の乗客と802人のクルーが乗船しているが、日本や台湾、グアム、フィリピン、タイから入港を拒否され、2週間近く停泊できずにいた。

カンボジアのフン・セン首相は乗客と握手、バラの花束を手渡した。

オーストラリア当局は14日、シドニー港に入港した別のクルーズ船の乗客1人を検査した。「呼吸器疾患」が理由だが、当局は具体的な病名は明らかにしていない。新型肺炎の可能性も否定しなかった。

クルーズ運航大手ロイヤル・カリビアン・クルーズ は13日、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、東南アジアで18のクルーズを取りやめたことを明らかにし、通期利益が打撃を受けると発表した。

同業カーニバル も今週、新型ウイルス感染拡大によりアジアでの残りのクルーズ運航の停止を余儀なくされた場合、通期利益が1株当り0.55─0.65ドル押し下げられるとの見通しを示している。

世界保健機関(WHO)緊急事態プログラム責任者のマイク・ライアン氏はジュネーブでのブリーフィングで、湖北省の13日の報告で感染者の増加数が1万4000人余りとなったのは、CTスキャンで肺感染が確認された患者を新たに含めたためだとし、「流行の軌道が大幅に変わったことは意味しない」との見解を示した。

トランプ米大統領は13日に放送されたインタビューで、中国当局の新型コロナウイルスへの対応を評価し、米国は中国側と緊密に協力していると語った。

一方、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は同日、米政権が新型コロナウイルス感染拡大を巡る中国の対応に「非常に失望している」と述べた。

ロイター調査によると、中国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大により、第1・四半期の成長率が4.5%に鈍化し、金融危機以降で最も低い水準になる見通しだ。

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