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ウクライナ軍、東部要衝で抗戦 ロシアの投降要求拒否

ロイター / 2022年6月16日 9時53分

 ウクライナ軍は6月15日、東部の要衝セベロドネツクでロシア軍の投降要求に応じず抗戦を続けた。写真はロシア軍の攻撃で大破した路面電車、ウクライナ東部ハリコフで同日撮影(2022年 ロイター/Ivan Alvarado)

[キーウ(キエフ)/ニウヨーク(ウクライナ)  15日 ロイター] - ウクライナ軍は15日、東部の要衝セベロドネツクでロシア軍の投降要求に応じず抗戦を続けた。バイデン米大統領は一方、対艦ミサイルシステムやロケット弾など、ウクライナに対する総額10億ドルの新たな武器支援を発表した。

ロシア側はセベロドネツクのアザト化学工場の地下壕に立てこもるウクライナ兵士に対し、15日に投降するよう最後通告を突きつけていた。

ウクライナ側によると、工場内には兵士の他に40人の子供を含む民間人500人余りが取り残されている。地域の親ロシア勢力は、最大1200人の民間人が工場内にいる可能性があるとしている。

セベロドネツクの市長はロシア軍が複数の方向から市に攻撃を仕掛けいるが、ウクライナ軍が抵抗を続け、市へ通じる全ての橋が破壊されたものの完全包囲は許していないと述べた。市長は現地テレビ局に「状況は困難だが安定している。退避経路は危険だが幾つかある」と語った。

ロシア国防省は民間人がアザト工場からロシア支配地域に退避できるよう15日に「人道回廊」を設置したものの、ウクライナ側が民間人を「人間の盾」にして妨害していると主張した。ウクライナ当局はこれを否定している。

セベロドネツクを含む東部ルガンスク州のガイダイ知事は、ウクライナ軍はセベロドネツクの防衛に加え、ドネツ川を挟んだ隣接市リシチャンスクをロシア軍が制圧するのを防ぐために抗戦していると述べた。

<戦闘は重要局面>

オースティン米国防長官は、北大西洋条約機構(NATO)国防相理事会の合間に開かれたウクライナ支援に関する関係国会合で、ロシアのウクライナ侵攻は重要局面に差し掛かっていると指摘。「勢いを失うわけにはいかない。リスクはあまりにも高い」と強調した。

バイデン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、新たな武器供与のほか、2億2500万ドルの追加人道支援も発表した。

ロシアはルガンスク、ドネツク両州から成るドンバス地方並びにウクライナ南部一帯の完全制圧を狙っており、ウクライナ軍は西側諸国に武器供与を加速するよう求めている。

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