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FB、タイで王政批判団体のアクセス遮断 政府が取り締まり迫る

ロイター / 2020年8月25日 7時42分

8月24日、フェイスブックはタイの君主制に批判的な団体「ロイヤリスト・マーケットプレイス」へのアクセスを同国内で遮断した。写真はフェイスブックのロゴ。3月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[バンコク 24日 ロイター] - フェイスブック は24日、タイの君主制に批判的な団体「ロイヤリスト・マーケットプレイス」へのアクセスを同国内で遮断した。政府側が、王室への中傷とみなされるコンテンツを取り締まらなければ法的措置を講じると迫ったためだ。

この団体は今年4月、軍政と君主制への批判活動を続け、現在日本に亡命しているパビン・チャチャバルポンプン氏が立ち上げ、メンバーは100万人に上る。

タイでは連日、軍部が後押しする現政権に対する抗議デモが若者主導で行われており、従来はタブー視されてきた王室の改革を要求する声も広がりつつある。一方、同国には国王の誹謗中傷を禁止する厳格な不敬罪取締法が存在し、違反者には最高15年の服役が科せられる。

ロイヤリスト・マーケットプレイスは24日遅くにメッセージを掲載。「このグループへのアクセスは、デジタル経済社会省の法的な要請に従って、国内でアクセスが制限されている」と説明した。

パビン氏はロイターに、フェイスブックは軍部が支配する政府の圧力に屈したと非難。「われわれのグループは民主化プロセスの一部で、表現の自由のための場所だ。フェイスブックはアクセス遮断を通じて権力体制に協力し、タイの民主主義を妨害するとともに、強権主義を根付かせている」と述べた。

フェイスブックは、この件についてロイターからの質問に回答を控えた。

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