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K-POP史に残る最強のデビュー曲から全ては始まった。デビュー16年目、今なお愛される「SHINee」の魅力

オールアバウト / 2024年4月8日 20時15分

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2024年3月に開催された6年ぶりの東京ドーム公演が大盛況で、今なおファンを増やし続けるK-POPグループ「SHINee」。デビュー16年目、彼らの「色あせない魅力」についてゆるっとトークします。※サムネイル写真:AP/アフロ

M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!
K-POPゆりことZ世代編集者がゆるっとトーク
#今回のテーマは2024年も輝き続けるK-POPグループ「SHINee」! 2024年3月に開催された6年ぶりの東京ドーム公演が大盛況で、さらにファンを増やしている彼ら。デビュー当時から追っている“古株ファン”K-POPゆりこと、最近ハマってしまったという20代の編集者がそれぞれの視点で「SHINeeの色あせない魅力」について語ります。

デビュー16年目、今もなお愛される「SHINee」の魅力

今回のトークテーマは「SHINee」。左からメンバーのオンユさん、テミンさん、ジョンヒョンさん、ミンホさん、キーさん。※写真:AP/アフロ編集担当・矢野(以下、矢野):今回のトークテーマは今もなお輝く「SHINee」です! 最近のマイブームグループでもあり、企画発案者も僕です。

K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):最初に矢野さんから「次回はSHINeeについて語りたいです!」とご連絡をいただいたとき、うれしさと同時にビックリもしました。

矢野:ゆりこさんと語りたいK-POPネタは他にもあるのですが、改めて確信しています。SHINeeは今こそ語るべきグループであると! デビューから彼らを追ってきたゆりこさんと、最近彼らを大好きになった僕。見てきた時間は違いますが、だからこそ気付ける魅力も視点もさまざまだと思います。それら全部をひっくるめて「SHINeeの魅力」に迫る機会にしたいです。

ゆりこ:ぜひ! ではまず“もう知っているよ”という人も多いかと思いますが、SHINeeの基本情報から。

【SHINee(シャイニー)とは?】
・2008年にSMエンターテインメントよりデビュー
・メンバーはオンユ、ジョンヒョン(2017年に逝去)、キー、ミンホ、テミンの5人
・斬新でスタイリッシュな音楽と洗練されたスタイルで常に挑戦することをやめない“先駆者”
・ライブ名もファンクラブ名も「SHINee WORLD(シャイニーワールド)」
・ファン、ファンクラブの愛称は共に“シャヲル”
・グループカラーはパールアクアグリーン
・音楽アワードでの受賞回数は63回、ノミネートだけでも145回

ゆりこ:そういえば、昨年から矢野さんがSHINeeの名前をよく口にするようになったのは気付いていました(笑)。純粋にハマったポイントやきっかけが気になります。

矢野:きっかけはYouTubeでたまたま見たオンユさんの歌唱動画でした。「歌がうますぎるK-POPアイドル」のようなタイトルに釣られて見てみたんですが、最初は単に歌がうますぎるなくらいの軽い気持ちだったんです。でも、気が付いたらどんどん過去の楽曲を聴きあさっていて、オンユさん自身のプロフィールを調べていくうちにSHINeeにたどり着いたという感じです。そこからSHINeeを好きになるまで時間はかかりませんでした。

ゆりこ:実は同じような事象がコロナ禍以降、身近で続いていまして。元々K-POPに興味がなく、日本のロックバンド好きだった女の子がBTSを知ったことをきっかけに最終的にはシャヲル(SHINeeのファンクラブ、SHINee WORLDの略)になって完全なオタク化したり、韓国と無関係のお仕事でお会いした20代の方に「最近SHINeeを聴いています」と言われたり。

矢野:僕の周りでもここ最近SHINeeを聴き始めたという人は多いように思います。きっかけはSNSのショート動画がほとんで、レコメンドされる曲を聴き続けていたら、いつの間にかSHINeeのとりこになっていたというパターンですね。

ゆりこ:私のように30代以降の“古株K-POPペン”も原点回帰でSHINeeに戻って来ているのを感じます。いや「戻って来た」には語弊がある。「さらにほれ直す」という感じですかね。

K-POP史に残る最強のデビュー曲『Replay』から全ては始まった


ゆりこ:最近インタビュー取材で「これまでで一番好きなK-POPアーティストのデビュー曲は?」という質問を受けまして、0.1秒も迷わずSHINeeの『Replay』と答えました。この回答は、多分よっぽどのことがないと変わらないと思います。

矢野:僕ももちろん好きな1曲ですが、即座にそう答えた理由は何ですか?

ゆりこ:それまでのK-POPアイドル道からパックリと別の道ができた、完全に別のスタイルが誕生したと実感した曲だったからです。例えば、スマートフォンや電子マネーの登場、新型コロナウイルスの流行など……生きていると時々「時代が変わるな」と実感する瞬間に立ち会うことがありますよね。そんな感じでK-POPを聴き始めて最初にそのショックを味わいました。

矢野:K-POPは常に変化しているイメージがありますが、その中でも衝撃的だったということですね。

ゆりこ:SHINeeのコンセプトは「コンテンポラリーバンド」といわれていましたが、社内戦略としては「脱・SMスタイル」だったといわれています。

K-POPのパイオニア企業であり“K-POPアイドルとは”という基本フォーマットと、勝ちパターンを作りつつあったSMエンターテインメント(以下、SM)が、あえて自らのセオリーを破って勝負に打って出たのがSHINeeです。百聞は一見に如かずなので、ぜひ『Replay』を聴いていただきたいのですが、16年前の10代のティーンアイドルのデビュー曲としてはなかなか斬新だと思いませんか?矢野:最近のK-POPグループのデビュー曲といえば爽快感のあふれるアップテンポな曲が多いので、初めて『Replay』を聴いたときはこれがまさかデビュー曲だとは思いもしませんでした。新人グループ特有のルーキー感はなく、むしろ“玄人感”が出ていて、なかなか攻めた楽曲だなと。

ゆりこ:中高生で構成された少年たちのデビュー曲として「よし、コレでいこう」と決めた当時のスタッフ、最高ですよね(笑)。守りに入らず、実現していただき感謝しかない。歌詞は年上のお姉さんへの切ない恋心を歌っていて、それ自体は「新人グループのデビュー曲らしい」と言えばそうかもしれませんが、どう考えても活動にも慣れ、そろそろイメージチェンジを図りたくなる4、5曲目で出す挑戦ソングですよ。

“SHINeeイズム”は最近の若手K-POPグループにも影響か

矢野:SHINeeの他グループへの影響についても話していきたいのですが、特に『Replay』『Juliette』など初期のスタイルは、最近の若手ボーイズグループを見ていると「参考にしているのかな?」と思うことがあります。

ゆりこ:初期のTOMORROW X TOGETHERなどは顕著ですよね。王者BTSが君臨する中で生まれた“期待の弟分”。東方神起が無双していた時期にデビューしたSHINeeとも近い状況で、選んだ戦略として「大正解」だと思いました。TOMORROW X TOGETHERのデビュー盤も色あせない名曲ばかりです。

矢野:最近デビューしたNCT WISHもSHINeeの影響を受けているように感じます。楽曲の雰囲気やMVのクリエイティブはSHINeeのそれに近いような……。

ゆりこ:主にボーイズグループの話をしましたが、実は私が近年1番“SHINeeイズム”を感じたのはNewJeansのデビュー曲『Attention』です。MVを見た瞬間、初めて『Replay』のMVを見たときのように鳥肌が立ちました。ミン・ヒジンさん(NewJeansの総括プロデューサー)はSHINeeのアートディレクターでもあったので、当然といえば当然かもしれません。NewJeansの所属レーベルADORがHYBE傘下なのでどうしてもBTSと関連付けて報道されることも多いですが、系統的には「SHINeeのめいっ子」という感じに見えるのです(異論は受け付けます!)。

矢野:2022年に彗星(すいせい)のごとく現れたNewJeansは、それまでK-POPの特徴とされてきた「ガールクラッシュ・強くかっこいい女性像」などの要素は見られないある種の“新しいK-POPグループ”だと思っています。デビュー当初「脱・SMスタイル」を狙っていたというSHINeeとどこか似た雰囲気を感じずにはいられません。

ゆりこ:そしてSHINeeはカムバック(新曲発表)のたびに斬新な曲を出してきたので、ぜひ最新曲『HARD』も含め聴いていただきたいです。これまでの代表曲をピックアップしておきますね。あともう1つ、SHINeeの魅力としてお伝えしたいのが「日本オリジナル曲」にも名曲が多いという点です。

【SHINeeの代表曲10選】
1:Juliette
2:Ring Ding Dong
3:Lucifer
4:Sherlock
5:Dream Girl
6:Everybody
7:View
8:1 of 1
9:Don't Call Me
10:HARD

【日本オリジナル曲】
・Your Number
・Sunny Side
・君のせいで
・Downtown baby

矢野:正直言いにくいのですが……K-POPアーティストの日本語曲ってファンとしては「おや?」というケースもあるじゃないですか。

ゆりこ:(関わっているスタッフの皆さんの努力には敬意を抱きつつ)日本語曲はオリジナルにしろ翻訳版にしろ、ファンの目が厳しく光りますからね。中でも『Sunny Side』はジョンヒョンが亡き後、オンユが入隊を控える中、ファンへ直接メッセージを伝えようと、メンバーたちが歌詞を書いています。

矢野:SHINeeのことを詳しく知る前から、日本のファンを大事にしてくれているグループだという印象はずっとありました。ライブでも通訳なしでトークしていますし、これまで積み重ねてきた努力と、自分たちの言葉で日本のファンとコミュニケーションを取ろうとする意志が見えます。

ゆりこ:K-POPビジネスが2010年代から中華圏、そして北米へと商圏を広げる中、SHINeeはずっと日本を重視してくれていました。日本語曲の豊富さに加え、これまで日本で約130公演もライブを行なっているのもその証拠だと思います。

矢野:130公演! 毎年、地方まで回らないと達成できない数ですね。

ゆりこ:今、日本でも彼らのこれまで軌跡をたどるドキュメンタリーライブ映画『MY SHINee WORLD』が公開されていまして(2024年4月2日時点)、早速見に行ってきたのですが、SHINeeがなぜ今まで「名実共に現役なのか」という答えが詰まっていましたね。

矢野:僕もこれから見に行く予定なので、あまりネタバレは聞きたくありませんが……ぜひ感想を聞かせてください!

ゆりこ:はい、最大限ネタバレに気を付けながらお話ししたいと思います。

矢野:そしてテミンさん、オンユさんの事務所移籍発表もありましたよね。オンユさんの歌声をきっかけにSHINeeにハマった僕としては、かなり気になるニュースです! そのあたりも今後お話ししましょう。
(文:K-POP ゆりこ)

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