おしゃれすぎ!…NYの写真家がやった自撮りの方法は?
ananweb / 2020年2月20日 19時30分
東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター』が開催中です。1950年代からアメリカ・NYで活動した写真家ソール・ライターの写真や絵画、資料など世界初公開も含む作品群が集結。おしゃれすぎる自撮り作品もご紹介!
■ 発掘された未公開作品も!
【女子的アートナビ】vol. 173
『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター』では、写真家ソール・ライター(1923-2013)の写真を中心に、絵画や資料など多数の作品を展示。
約3年前の2017年、Bunkamura ザ・ミュージアムでソール・ライターの初回顧展が開かれ、大きな話題となりましたが、今回の展覧会では内容がさらにパワーアップ。写真や絵画などの作品に加え、彼の仕事場を体感できる展示コーナーもあります。
89歳で亡くなったソール・ライターの仕事場には、未整理のまま残されている作品がカラー写真だけで約8万点あるともいわれています。
現在、ソール・ライター財団では、その膨大な“宝の山”から発掘作業を続けており、今回の展覧会では新たに発掘された未公開作品もたくさん紹介されています。
■ ソール・ライターをおさらい
ソール・ライターは、ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ。ユダヤ教の聖職者である父親の意向で神学校に通いますが、絵を描くことが好きだった彼は画家になることを決意。しかし、父親に反対され23歳のときに家を出てニューヨークに向かいます。
画家を目指しているなかで写真への関心も芽生え、1950年代からファッション・カメラマンとして活躍。多くの有名雑誌のためにファッション写真を撮影します。
しかし、58歳のときに商業写真用のスタジオを閉鎖。その後、しばらく第一線から離れますが、80歳を過ぎてから出版した作品集がきっかけとなり、再び注目されるようになりました。
■ 非難されても使い続けたもの
展示室には、1950年代に撮られた写真を中心に、ストリートやファッションなどさまざまなモチーフの作品が並んでいます。
ソール・ライターは1948年頃からカラーフィルムを使って街の風景を撮りはじめますが、当時カラーフィルムを使用するのは商業用写真を撮る場合がほとんど。芸術家たちは、モノクロフィルムを使っていました。
ソール・ライター財団のマーギット・アーブさんによると、もともと画家になりたかったソール・ライターにとって、色彩はとても重要だった、とのこと。批評家たちから非難されても、彼はカラーフィルムを使い続けたそうです。
また、構図でも絵画的なアプローチをとっています。例えば、半分が真っ黒で、半分がいろいろな色、という独特の構図も彼らしい撮り方のひとつ。あまりにも斬新で、当時は多くの人たちから理解してもらえなかったそうです。
■ おしゃれなセルフ・ポートレートに注目!
今回の展示で特に注目したいのは、セルフ・ポートレートの作品群です。
ソール・ライターは、自分が何者なのかを理解するため自撮りを続けていたそうで、初期から晩年までのさまざまなセルフ・ポートレート写真が残されています。
撮り方もとてもユニーク。単に自分自身をそのまま撮るのではなく、窓ガラスに映りこむ自分の姿や、道路に伸びた自分の影など、風景と一体化したような姿を撮っています。彼の撮影方法をまねしてみたくなりますね。
会場には、ほかにもソール・ライターが好きだった“スニペット”(小さなモノクロ写真)が集められたケースや、彼の仕事場の雰囲気を体感できるスライド・プロジェクションなどもあり、写真好きにはたまらなく魅力的な空間です。会期は3月8日まで。
■ Information
会期:~3月8日(日)
時間:10:00~18:00(毎週金・土曜日は21:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
料金:一般 ¥1,500/大学生・高校生 ¥1,000/中学・小学生 ¥700
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しています。
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